2023年9月1日時点で、各種媒体や資料から入手した情報を基に、関西の私鉄・鉄道局各社で導入やリニューアルが検討されている車両の動向についてまとめました。
大阪メトロ
・中央線400系23本を導入、旧型車両を廃車(~2025年度)
・中央線30000A系を谷町線へ転属(万博閉幕後、2025年度)
・御堂筋線21系の置き換え開始?(2026年~)
2025年の大阪・関西万博へ向け、現在中央線に大量の新車を導入中です。
毎月新車が来るボーナス状態で、それに伴う20系・22系の廃車や、24系の転属などが発生しています。
また、御堂筋線18編成の車両置換えもアナウンスされており、本数や経年度合いから21系が対象になっているものとみられます。
北大阪急行
当サイト(Osaka-Subway.com)がスクープ的にお伝えした北大阪急行8000形の引退。
前年度の文章ではなるべく残したい意向を見せていましたが、仕様上・コスト上の問題なのかそれを断念した格好です。
近畿日本鉄道
・新型通勤電車(4両編成)を導入(2024年秋~)
・車内案内表示器を44両に設置(2023年度)
2008年を最後に長らく新型通勤電車の投入がなかった近鉄ですが、ここにきてようやく重い腰を上げ、最新の通勤電車を投入することを発表。大きく話題となりましたね。
もうあと1年程度の段階まで来ています。早いなぁ…
京阪電鉄
・13000系を67両製造(~2027年)
・7000系1本をリニューアル(2023年度)
13000系を大量投入し、卵型電車(2200系・2600系等)を順次引退させています。
南海電鉄
・高野線へ8300系を4本14両投入し、6000系を順次置換(2023年度~2025年度)
・南海本線9000系1本(6両編成)のリニューアル工事施工(2023年度)
当初は今年度に6000系を全廃させる予定でしたが、コロナによる投資計画の遅れから2年延命し、2025年へと切り替わっています。
泉北高速鉄道
こちらは当サイトでお伝えしている通り、既に営業運転開始済みです。
阪神電鉄
・5700系の投入で5001形を置き換え(2023~2024年度を予定)
当初は2023年度中としていましたが、やや遅れているのか、最新の資料では2023~2024年度となっています。
阪急電鉄
・宝塚線8000系1本に改良工事を施工(2023年度)
・京都線8300系2本に改良工事を施工(2023年度)
7月に8004Fと8301Fが出場しており、上記文章の当該編成であるとみられます。
大阪モノレール
・3000系を3編成投入(~2025年度)
3150Fからはじまり、3158Fまでが2025年度に出揃う予定です。
大阪モノレールは今後新線開業を控えており必要車両が増加することから、旧型車両の廃車が=にならない可能性があります。
神戸電鉄
・旧型車両を新型車両へ置き換え(2025年度以降)
昨年度では「老朽化車両の大規模改修工事時にあわせて車内の案内装置の設置を検討する」としていましたが、今年度からいよいよ置換が明言されています。
系列は不明ですが、経年度合い的にはやはり1000系が対象となるでしょうか。
山陽電鉄
・3000系2本(8両)のバリアフリー化工事を施工(2023年度)
・5000系/5030系のうち、1本(6両)のバリアフリー化工事を施工(2023~24年度)
嵐電(京福電気鉄道)
単車合計6両を投入します。嵐電としては久しぶりの新車両となります。
叡山電鉄
・2023年度に経年30年を超えた2両の車両を更新
・2024-25年度に経年30年を超えた車両を毎年1両づつ更新
経年30超えとありますから、デオ700・デオ800形のどちらかが対象になります。
現在更新を受けているのはデオ700形ですから、やはりこちらでしょうか。
阪堺電気軌道
・超低床車両を3編成(9両)投入(2025~2031年度、3年ごとに1本)
おそらくはアルナ車両のリトルダンサーであるとみられます。
投資主体が阪堺なら1101形、堺市などの公的機関なら1001形(堺トラム)になりますでしょうか。
京都市交通局
・20系の投入(合計9本、~2025年度)
2023年現在4本が投入されており、残り5本が未搬入となっています。
20系の投入で、烏丸線10系の初期車両組9本を置換えます。
神戸市交通局
・6000形投入で1000形・元北神7000系を置換(2023年度、まもなく完了)
最新だった3000形までをも退役させ、6000形で一括統一を果たしています。
神戸新交通
・六甲アイランド線に新車を2編成投入(2023年度)
関連リンク
参考文献
各社有価証券報告書、中期経営計画書、および移動円滑化取組計画書等