神奈川県の藤沢駅で発生した人身事故により、500km西の岡山発出雲市行き特急「やくも」1号が遅れるという、「風が吹けば桶屋が儲かる」のような事案が発生しています。
噂には聞いていましたが、本当に発生するのは初めて見たかもしれません…!!
概要
起こったのは2023年12月12日朝9時。JR西日本の運行情報アカウントからこんなツイートが入ってきました。
12月12日9時0分現在: 東海道線:藤沢駅で列車がお客様と接触したため、次の特急やくも号に遅れがでています。【岡山⇒出雲市方面】・やくも1号(出雲市行き) 約20分遅れ※遅延時分が変わる場合がありますのでご注意ください。 #JR西日本 #やくも https://t.co/a4RsmR2ZFS
— JR西日本列車運行情報(在来線特急)【公式】 (@jrwest_Express) December 12, 2023
東海道線:藤沢駅で列車がお客様と接触したため、次の特急やくも号に遅れがでています。【岡山⇒出雲市方面】・やくも1号(出雲市行き)
「神奈川県での事故なのにそれが岡山・出雲にまで波及している…?」という意外さが話題となっています。
原理の説明
原理的には、
前日21時頃に藤沢駅で人身事故が発生
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東京から出発する寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」が25分足止め
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大きく遅れながら東海道線・山陽線を西へ運行(所定では岡山6:34発)
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朝一番の「特急やくも1号(岡山7:05発)」が走る時間に間に合わず、遅れ発生
というものです。
あの伝説が立証された…?
実は、かつて「阪和線の遅れが小田急まで引きずった」という半ば都市伝説化した話がありました。
ネットがあまり普及していない時の話なので真偽がはっきりしませんでしたが、今回の事案で割とありえる話であることが立証された形です。
関西空港への到着が遅れた飛行機を最終の特急「はるか」が待ったことで遅れ、そのはるかを新大阪で接続する東海道新幹線が待ったことで遅れ、更にその新幹線を小田急が待っていた…という有名な話があります。