以前書いた「鉄道ファンのWeb文化」アーカイブのメモ。において、皆さんより寄せられた情報を基に鉄道インターネット文化へ影響を与えた鉄道Webサイト史を作っています。
鉄道ファンのWeb文化というのも、鉄道文化、またWeb文化にとって立派な歴史の一つと思うのです。
Webで私達を楽しませてくれた、もしくは現在でも楽しませてくれている…そんなサイトさんに敬意を表し、今回まとめてみました。
長らく「何かの形でまとめよう」と思っていたのですが、その為にも、まずはどういうサイトがあるのか…という情報を知るべく、こちらの記事で皆さんに教えて頂きました
皆さんより伺ったサイトさんをまとめ、これを基に編纂していっています。
「初めての鉄道サイト」は…?
鉄道Webサイトの始まりは、企業が設置した公式サイトがその源流…かと思いきや、このページ内で紹介する「trainwww」さんが1995年11月開設と最古参でした。(CLUB103さんが1994年開設の可能性もあります)
公式サイトの中では、JR東日本・JR西日本が1996年にWebサイトを開設していたようです。この他、JR九州が1999年、JR東海は2000年を待たねばなりませんでした。
–以下、本コンテンツ–
【大阪市交通局・Osaka Metro】
ソーシャルメディアが隆盛を極め、鉄道系Webサイトが衰退している中で、現在でも多くのWebサイトが残っているのが大阪市交通局・Osaka Metro系のファンサイトです。
大阪市交通局わーるど
開設年日 | 1997年4月11日 |
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管理者名 | tochio |
現状 | 閉鎖(2014年11月6日) |
運営期間 | 17年半 |
URL | http://ss4.inet-osaka.or.jp/~tochio/osakakotsu/osakakotsu.html |
まだISDN回線が主流であった、1997年4月11日にサイトを開設。
「大阪市交通局「知っててどないすんねんクイズ」に代表される豊富なコンテンツが魅力で、今見ると画像があまり多用できなかった、当時の低速度回線向けならではのWebサイト作りをなされていました。
2014年11月6日に突如閉鎖。17年の歴史に幕を降ろされてしまいました。
参考:http://osaka-subway.com/post-1434/
SAS
開設年日 | 2001年2月1日 |
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管理者名 | M.K.100系 |
現状 | 運営中 |
運営期間 | 23年 |
URL | http://subway-osaka.sakura.ne.jp/ |
2001年に地下鉄自動アナウンスを多数収録した「SAS」が運営開始。
現在もソーシャルサービスなどを取り入れて運営継続中。地下鉄アナウンスといえばここ。
未確認鉄道研究室
開設年日 | 1998年1月1日? |
管理者名 | Fair_Fare |
現状 | 運営中 |
運営期間 | 23年 |
URL | http://url.skr.jp/ |
大阪市営地下鉄・北大阪急行・阪急系のサイト。御堂筋線掲示板がコミュニティの場として機能していました。現在も継続運営中。
運営開始日の記載がないのでハッキリしませんが、おおよそ1997〜98年頃から運営されている老舗サイトさんです。
当サイトもお蔭様で開設して2周年を迎えることができましたが、いいかげん旧名称に飽きてしまったので、とりあえず勢いで変更してしまいました(←実に身勝手な理由)。新名称は未確認”鉄道”研究室、英語にするとUnidentified “Railway” Laboratory、頭文字を拾ってU.R.L.(←これが正式略称)となります。旧称ともども、特に意味の無い、思いつきの名称です。
なにわの地下鉄
開設年日 | 2004年9月16日 |
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管理者名 | 第三軌条 |
現状 | 運営中 |
運営期間 | 20年 |
URL | naniwa-subway.net |
2004年には、ブロードバンド普及に伴い大きな画像や資料等の地下鉄コンテンツをふんだんに収録した、「なにわの地下鉄」が運営開始。
現在は資料系サイトの性格が強いですが、かつては掲示板がかなりの盛り上がりを見せるなどコミュニティサイトとしての性格も持ち合わせていました。
当サイトOsaka-Subway.comも、この「なにわの地下鉄」の影響を受けて開設しています。
Osaka-Subway.com
開設年日 | 2005年4月30日 |
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管理者名 | 207/Osaka-Subway.com |
現状 | 運営中 |
運営期間 | 19年 |
URL | osaka-subway.com |
2005年から「207系総合管理所」として運営開始。
2014年にSNS時代にあわせ、現在のCMS式「Osaka-Subway.com」としてリニューアル。
2016年には派生ページである当サイト「鉄道プレス」をオープン。以後2サイト体制を採って運営しています。
Hima-sta Plus
開設年日 | 2007年4月5日? |
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管理者名 | スーパー加越 |
現状 | 更新停止(2018.6.30) |
運営期間 | 11年 |
URL | http://platinumsubway.com/ |
なにわの地下鉄、Osaka-Subway.comと同じく、同時代の大阪市交通局系ファンサイト。
どちらかというとこちらは市バスがメインで、バス系同人誌サークル「大阪市交研究会」を主宰し書籍も発行されています。
当サイトの書籍「マルコに恋して」は、この「Hima-Sta Plus」の影響を受けて発行に至っています。
2018年6月30日をもって更新停止されてしまいました。
【名古屋市交通局】
まるはち交通センター
開設年日 | 2001年1月19日 |
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管理者名 | 瀬戸線清水 |
現状 | 運営中 |
運営期間 | 23年 |
URL | http://www.maruhachi-kotsu.com/ |
2001年に「まるはち交通センター」が運営開始。
2009年に管理人が現在の「瀬戸線清水」氏に代替わりしたものの、現在まで運営継続中。名古屋市営地下鉄系ファンサイトの中では代表的なWebサイトです。
名古屋市営地下鉄サウンドコレクション
開設年日 | 2005年9月27日 |
管理者名 | まっち |
現状 | 更新停止 |
URL | http://tabi.michikusa.jp/sound/ |
名古屋市営地下鉄の車内放送、駅放送、メロディなどを収録したサウンド系サイト。
残念ながら、2007年3月19日をもって更新停止中です。
【阪神電鉄】
まにあっく・阪神
開設年日 | 2005年9月27日 |
管理者名 | 阪神電気鉄道同好会 |
現状 | 閉鎖(2010年3月31日) |
URL | http://www.hanshin.co.jp/railfan/ |
阪神電鉄は、珍しく公式サイトが大きな影響をもっていました。毎年4月1日にはエイプリルフールネタとして「はにわっく阪神」を公開。毎年の風物詩になっていました。
2010年3月に突如閉鎖。理由は語られず。時期的に近鉄との乗り入れ(なんば線)と被る事から、この影響では?と推測するサイトもありました。
かつて、阪神電鉄の現役職員やOB等で組織する「阪神電車鉄道同好会」が製作していた、阪神電鉄に関する濃い内容のWebサイトの名。
『まにあっく・阪神』<http://www.wdic.org/w/RAIL/まにあっく・阪神> – 通信用語(等の基礎知識,2017年5月12日閲覧
近畿日本鉄道
近畿日本鉄道博物館
開設年日 | 1996年11月23日 |
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管理者名 | ? |
現状 | 閉鎖(2011年11月23日) |
運営期間 | 15年 |
URL | http://www.kmex.jp/ |
近鉄系ファンサイトの代表格。当時乱立していた近鉄系サイトのリンクページからは、相互・片道に関わらず、必ずリンクが掲載されていたように思います。
毎日更新されるニュース記事や、多数の閲覧者が行き来する掲示板など、非常に活気のあったサイトで、影響を受けられた方も多いのではないでしょうか。
現在は会員制SNSに移行しているとの話もあります。
変遷
・1996年11月23日、「近畿日本鉄道博物館」がオープン。URLは「http://www.kintetsu-museum.com/」
・2005年1月31日にドメイン変更。新しいドメインは「http://www.k-m.jp/」
・2011年4月25日より再び新ドメインへ移行。「http://www.kmex.jp/」
・2011年11月23日、閉鎖。
KMEX.JPでは、本日11月23日をもって最新ニュースの更新を終了し、あわせて一部のコンテンツをのぞき、当サイトの公開を来月10日ごろを目途に終了いたします。 当サイトは、「近畿日本鉄道博物館」として1996年11月(当初は別称)に開設いたしました。
てんきょくどっとこむ。
開設年日 | 2002年頃 |
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管理者名 | ? |
現状 | ドメイン消滅(2014年) |
運営期間 | 12年 |
URL | http://tenkyoku.com |
「Hola!! Minami-Osaka Line」として2002年頃?開設。開設時のURLは「http://k-hmol.s14.xrea.com/」
2010年9月20日頃を最後に更新を停止。
2014年頃まではドメインを維持していたものの、その後ドメイン更新を行わずに自然消滅する形で閉鎖しています。(tenkyoku.com)
京阪電気鉄道
K特急の城
開設年日 | 2004年12月7日 |
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管理者名 | K特急 |
現状 | 運営中 |
運営期間 | 20年 |
URL | http://kltdexp.web.fc2.com/ |
京阪系ファンサイトの筆頭格。近鉄における「近畿日本鉄道博物館」と同様のポジション。
ドメイン消滅や更新停止で消滅する京阪サイト系が多い中、現在も精力的に運営されています。
Keihan-o2.com
開設年日 | 2004年6月1日 |
管理者名 | 京阪電気鉄道公式 |
現状 | 閉鎖(2016年3月31日) |
URL | http://keihan-o2.com |
京阪電鉄のうち、京津線・石山坂本線を取り上げたサイト。阪神電鉄の「まにあっく・阪神」と同様mk、こちらも電鉄公式が運営するWebサイトでした。2004年6月1日に開設。
残念ながら、平成28年(2016年)3月31日をもって閉鎖されたようです。現在は京阪電鉄と一元化されています。
閉鎖直前にはこういうデザインへと変わっていました。
阪急電鉄
Hankyu Net
開設年日 | 2004年以前 |
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管理者名 | いっつあん |
現状 | 閉鎖(2009年1月30日) |
運営期間 | 5年超 |
URL | http://hankyu-net.com |
2004年~2009年頃までの阪急系サイトの代表格。2004年以前に開設されたようですが、詳細は不明。
当時の最新系列である9000系をはじめとする豊富なデータベースもさることながら、鉄道サイトらしくないスタイリッシュなデザインが実に先進的でした。当サイトも多大な影響を受けており、デザイン面への配慮はこのサイトさんがあってこそでした。
残念ながら2009年1月30日付で更新休止、そのままフェードアウト…という形を取られています。
当時のリリースでは、このように説明がなされていました。
ただいま、当サイトでは、管理者の多忙等の事情により更新を休止させていただいております。
最新情報が掲載できなかったり、古い情報を掲載したままになることが考えられるため、結果としてみなさまに
ご迷惑をおかけすることとなるかと思います。どうぞご了承ください。
なお、更新再開は現段階では未定となっておりますので、重ねてご了承のほどお願い申し上げます
しかしながら、当時インターネット上にてかなりの嫌がらせを受けていたように思います。
こう説明されてはいますが、実際心理的に相当参ったのではないかなぁと察するところです。
また、ドメインはムームードメインにて取得されていたようです。
ドメイン移管当時(2004年頃)のサイト。こちらもまたクールなデザイン。
南海電鉄
Dear NANKAI
開設年日 | 2000年以前 |
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管理者名 | 中央杉谷旅客鉄道 |
現状 | 運営中 |
運営期間 | 24年超 |
URL | http://officenezuka.webcrow.jp/DearNANKAI/ ▽ http://officenezuka.starfree.jp/DearNANKAI/ |
2000年より継続運営中の、南海系ファンサイトの代表格。
特徴的なハンドルネームの由来については、次のように書かれています。
当サイトの前身である架空鉄道SR中央杉谷の正式名称をハンドネーム(原文ママ)としました。
ちなみにサイト名は、ふと思いついたなんとなく響きのよい言葉と言うだけで、深い意見はありません。
サービス提供事業者の都合により、2023年頃にURLが変更されています。
山陽電鉄
YA–MA’S HOMEPAGE 山陽電鉄館
開設年日 | 1999年3月11日 |
管理者名 | YA–MA |
現状 | 閉鎖(2015年9月30日) |
URL | http://ya–ma.sakura.ne.jp/ |
山陽電車ファンサイトの代表格。開設は1999年と全体から見てもかなり古参です。
2015年に閉鎖してしまっていますが、「様々な運営上の制約や猛暑でやる気をなくすともう元には戻せなかった…」とあります。
BVE
柏鉄道フォーラム
開設年日 | 2002年4月1日 |
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管理者名 | 舞姫 |
現状 | 閉鎖(2023年5月31日) |
運営期間 | 21年 |
URL | http://kashiwa.mokuren.ne.jp/ |
鉄道シュミレーター「BVE」の情報まとめ、および素材サイト。
長らく運営されてきたサイトでしたが、2023年5月31日をもって21年に渡る歴史に幕を閉じられました。
音鉄
hatsumelo.com
開設年日 | 1998年8月11日 |
管理者名 | 北1010番街 |
現状 | 運営中 |
URL | http://www.hatsumelo.com/ |
1998年から運営開始。当時の名前は「hatsumelo♪.com」。2018年で20周年を迎えられた偉大なWebサイトさん。
2005~7年頃の個人鉄道Webサイト隆盛時代には超有名な鉄道サイトとして、当時たくさんあった鉄道サイトさんのリンク集に、必ずといっていいほど掲載されていた有名サイト。
Youtubeがまだなかった当時、鉄道系の自動アナウンスを収集・公開されていました。
2017年4月に驚きのCMS式サイトへフルリニューアルされ、現在もバリバリ運営継続中の元気なサイトさん。
鉄携隊 -JN1VEOのウェブページ-
開設年日 | 1999年1月18日 |
管理者名 | JN1VEO |
現状 | 更新停止・非公開化(2008年12月1日)→閉鎖(2018年9月9日) |
URL | http://www.venus.dti.ne.jp/~jn1veo/ |
1999年1月18日より運営開始。携帯(スマートフォン以前のガラケー)時代において、各地鉄道発車メロディーを着メロとして配信していたサイト。
現在はJASRACからの圧力?を受け閉鎖中の模様。当時のサイト本文にはかなりJASRACへの恨み節が垣間見えていました。
掲載中止の詳細はこちらやリンクのページをご参照下さい。
地球上には○楽○作○管理を隠れ蓑にして利権を貪る政治家や○部○学○からの天下り官僚が集うパラダイスがあるそうです。
面白いサイトを見つけました。こちらやこちらやこちらです。出典:http://www.venus.dti.ne.jp/~jn1veo/
その後10年が経過した2018年9月9日。
どういう理由なのか、完全に閉鎖を告知する文章に切り替わっていました。
一時代を築き、私もよく拝見させて頂いた名サイトさんでした。ありがとうございました。
その他
1番のりば
開設年日 | 2006年11月15日 |
管理者名 | 201-113 |
現状 | 閉鎖(2010年1月) |
URL | 1-noriba.net/ |
会員制鉄道投稿速報サイト。2006年11月15日運営開始~2010年1月をもって更新休止。
更新休止に関しての説明が一切なく詳細な理由は不明ですが、Webサイト改ざんウイルス「Gumblar」にかかっていたようでした。
その後ドメインの復活などもなかったことから、実質廃止。
当時としては先進的なMovable Typeを採用したCMSサイトでした。代表管理者は201-113。
(その他管理者)
トミー 海路 / イワ / クルクモル / 二遊亭没楽 / Zero直通 / 区間急行 / ういんぐ
1st-train
開設年日 | 2005年1月 |
管理者名 | はまゆう・特急上野行 |
現状 | 移転(2009年8月) |
URL | http://1st-train.net/ |
2005年1月から2009年8月まで運営されていた会員制速報サイト。現在の2nd-trainの前身。管理者ははまゆう・特急上野行の2名。
前身はとれぷらボード(運営者:ふるさと雷鳥)→Train-Plus。ドメイン移転前は「http://train-plus.xrea.jp/」
余談ながら、その後「3rd-train.net」というサイト名になったこともあったのですが、再び2nd-trainへと復帰しています。
参考:https://blog.2nd-train.net/%E6%9C%AA%E5%88%86%E9%A1%9E/?p=250
旅と鉄の盲腸
開設年日 | 2000年3月31日 |
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管理者名 | Yokochan |
現状 | 運営中 |
運営期間 | 24年 |
URL | http://homepage1.nifty.com/tabi-mo/ ▼ http://travelcecum.xsrv.jp/index.html |
2000年3月31日開設、2013年8月18日をもってサイト更新停止後、2024年から更新再開。
「国鉄っぽいフォント(すみ丸ゴシック)」「コマルひげ文字フォント」を配布するなど、現在も一定の影響力を持つサイトさんです。
昭和40年代半ば生まれの関西の方です。
TRAINWWW
開設年日 | 1995年11月21日 |
管理者 名 | 佐久間昌巳 |
現状 | 閉鎖 |
URL | http://www.trainwww.com/ |
1995年開設。膨大な数の掲示板が特徴。
「大阪市交通局」の掲示板がMini Trip@City232210さんの掲示板に接続されていたようですが、直接的な関係があるのでしょうか…?
現在はすでに閉鎖されているようです。現在確認できる中では最古参の鉄道系サイト。
CLUB103
開設年日 | 1994年? |
管理者名 | 永尾信幸 |
現状 | 運営中 |
URL | http://club103.kokuden.com/ |
103系研究サイトの第一人者。「103系ホームページ」として1994年に開設? 世界へ向けてアピールするために「CLUB103」へとサイト名を変更。
サイト開設時期についてはハッキリと明言されておらず、
1994年頃にウィンドウズ3.1とTCP/IP接続ソフトを用いて初めてインターネットに接続しました。
今まで文字中心だったパソコン通信で絵や写真が出てることに大きく感動したものです。
すぐに103系のサイトを立ち上げました出典:http://club103.kokuden.com/sec1/info.htm
との記載があるのみ。
Webサイトの更新は停止していますが、鉄道趣味活動としては現在でもコミケに参加されるなど積極的に活動されている模様。
コミケC92のサークルカット出来たぜ pic.twitter.com/qImBQ8enWF
— 永尾信幸@最近は体調不良 (@N_nagao) February 12, 2017
垂水運転所
開設年日 | 1999年4月15日 |
管理者名 | 垂水運転所所長 |
現状 | 消滅(2016年11月10日) |
URL | http://homepage3.nifty.com/westkobe-TARUMI/ |
1999年4月15日に開設、2006年4月15日に閉鎖。
その後、新サイト「垂水運転所テクニカルセンター」へ移行します。
その後、2016年11月10日のinfoseekの無料サーバーサービス一斉閉鎖の煽りを受けて自動的に消滅しています。
鉄パパの鉄道写真
開設年日 | 2007年6月25日 |
管理者名 | 鉄パパ |
現状 | 休止中(2020年9月26日) |
URL | http://blog.goo.ne.jp/ygcq2712 |
2007年6月25日より運営、2020年9月26日から体調不良を理由に運営休止、最後の更新は2021年3月26日となっています。
歴史的な鉄道写真を多数アップされているブログで、管理者名は「鉄パパ」
「昭和30年より鉄道が好きになり、今になってもやめられない」と書かれていることから、おそらくかなりの年配の方の様子。
つばめno巣
開設年日 | 2004年以前 |
管理者名 | 竜華no66 |
現状 | 閉鎖 |
URL | http://homepage2.nifty.com/RYUUGEno66 掲示板:http://tubame.cside1.com/ryugeno66/su/su.cgi |
掲示板が賑わっていたサイト。2005年頃のwebサイトでは比較的著名なサイトでした。
通勤電車ドットコム
開設年日 | 2004年頃 |
---|---|
管理者名 | 901 |
現状 | Twitter(X)へ移行 |
運営期間 | Webサイトとして:8年 メディア全体:19年 |
URL | http://www13.plala.or.jp/comcomcom |
こむこむ掲示板として開設、2004年頃から「通勤電車ドットコム」へ移行。「誰もが楽しめる通勤電車利用者が作る、通勤電車利用者のためのサイト」がコンセプト。
2007年頃から更新を停止しており、2012年にはサイト消滅。
その後、空白期間を置いて現在はTwitter(https://twitter.com/com_train_com)で情報発信中。
Webサイトという形態ではなくなりましたが、同アカウントでは3万人近くフォロワーがいる第一線で活躍されています。
鉄道新聞
開設年日 | 2012年7月18日 (法人設立日は2012年5月28日) |
---|---|
管理者名 | 株式会社 鉄道新聞社(福岡 誠・kiyoze) |
現状 | 運用中 |
URL | https://tetsudo-shimbun.com/ |
個人サイトから法人化した稀有な例です。
首都圏Express(http://www.02.246.ne.jp/~sugi2002/)として開設
▼
鉄道ニュース部(http://tetsudo-news.com/)へ移行
▼
鉄道新聞の解説
の流れ。
AJR-NEWS.com
開設年日 | 2020年1月1日 |
管理者名 | AJR-NEWS.com管理人 |
現状 | 更新休止中 |
URL | https://www.ajr-news.com/ |
投稿者参加型のサイト運営を目指したWebサイト。CMS時代における新しい鉄道サイトとしてのあり方を示されようとしています。
投稿者参加型サイトとしては既に2nd-trainなどがあるものの、こちらはトピック・ニュースに限らず個人の日記や撮影記録などもコンテンツとして発信する点が異なります。
残念ながら、2023年8月の報告を最後に更新休止中。
かってに北陸鉄道
開設年日 | 2002年頃? |
---|---|
管理者名 | 金沢大学・金沢工業大学の鉄道愛好会有志 |
現状 | 運用中 |
URL | https://xpress.xxxxxxxx.jp/hokutetsu/ |
当時は公式サイトがなかったこともあり、金沢大学・金沢工業大学の鉄道愛好会有志の方が作られた、北陸鉄道のファンサイト。
フレーム式の懐かしいサイト形態ですが、現在でもSSL化されて運用を継続されています。
時代ごとの変遷
年度 | サイト名 | 出来事 |
---|---|---|
1994年 | 「CLUB103」誕生? | PlayStation発売、関西空港開業 |
1995年 | 「TRAINWWW」誕生 | Windows 95が発売、デジタルカメラQV-10発売 |
1996年 | 「近畿日本鉄道博物館」誕生 | Yahoo!JAPANがスタート、Windows NT 4.0が発売 |
1997年 | 「大阪市交通局わーるど」誕生 | まぐまぐ、楽天市場がスタート、 「ジオシティーズ」サービス開始 |
1998年 | 「hatsumelo.com」誕生 | MP3プレイヤー「Rio」が発売、大ヒット |
1999年 | 「垂水運転所」誕生 | 「だんご3兄弟」がヒット 「imode」誕生 |
2000年 | 「Amazon」「Google」サービス開始 | |
2001年 | 「SAS」「まるはち交通センター」誕生 | 「iPod」発売、「Suica」 サービス開始、田代祭 |
2002年 | 「てんきょくどっとこむ」誕生 | Flash全盛期、日韓ワールドカップ開催 |
2003年 | ||
2004年 | 「なにわの地下鉄」「Hankyu Net」誕生 | PSP発売、ブログブーム到来、 「アメブロ」「FC2」などが登場 東京メトロスタート |
2005年 | 「Osaka-Subway.com (当時は207系総合管理所)」誕生 | 「Youtube」サービス開始、 「恋のマイアヒ」がヒット、電車男放送 |
2006年 | 「ニコニコ動画」サービス開始 | |
2007年 | 「Hima-Sta Plus」誕生 | Ustreamサービス開始 |
2008年 | Google Chrome公開 | |
2009年 | Windows7が発売。 | |
2010年 | 「まにあっく・阪神」閉鎖 | ニコニコ動画全盛期 infoseek isweb(無料版)サービス終了 |
2011年 | 「近畿日本鉄道博物館」閉鎖 | iPhone4S発売、スマホが人気へ、Twitter/Facebook利用者激増 スティーブジョブズ死去、「LINE」サービス開始 |
2012年 | LTEサービス開始、infoseek完全サービス終了 | |
2013年 | 「Vine」サービス開始、首相官邸がFacebookページ開設 | |
2014年 | 「大阪市交通局わーるど」閉鎖 | HTML5勧告 |
2015年 | Windows10が発売、 | |
2016年 | ポケモンGOリリース・大流行 | |
2017年 | ||
2018年 | 「Hima-Sta Plus」更新停止 | 大阪市交通局民営化 Osaka Metro誕生 |
2019年 | Yahoo!ジオシティーズサービス終了 Yahoo!ブログサービス終了 | |
2020年 | 「鉄パパの鉄道写真」運営休止 | コロナウィルス流行 |
2021年 | 「AJR-News」運営開始 | 東京オリンピック開催 |
2022年 | teacupブログ、掲示板サービス終了 | |
2023年 | 「AJR-News」更新休止 「柏鉄道フォーラム」閉鎖 | |
2024年 |
で、なんでこんな雑誌を持っているかというと、自分のサイトが誌面掲載されてたからなんです。ド初期のデザインだよ…。
当時の鉄道関連のWebサイトの特集が見開き2ページ!
…これは、@OsakaSubwaycom さん案件かな?
(未来鉄道データベースさんは鉄道プレスネットに統合してまだ継続してますね) pic.twitter.com/LjtkTstPe2— 彩葉 (@iloha_train) January 11, 2021
俯瞰的な時代の変遷
改めて眺める。
1998〜2007年頃の公共交通・旅行系自主制作誌の概観。東京のりもの学会の参加サークルやコミケのジャンル動向を元に、ジャンルの拡がりや変遷をまとめた稿です。もう12年前なので浦島状態ですね(^_^;)
(今となってはもう少し深くやればよかったと感じたり)https://t.co/EoAqHvqlHN— 彩葉 (@iloha_train) August 1, 2019
Webが普及し同人誌の作り方や情報の得かた、在り方が大きく様変わりした時代。ジャンル的には「路線擬人化」が一大ブームになる直前、また初音ミクが発売される直前ですから、迷列車シリーズ等の動画系コンテンツが出てくる数年前、といったあたりですね。
— 彩葉 (@iloha_train) August 1, 2019
彩葉さんが詳しくまとめられていますので、そちらを御覧ください
代表的なサービス
当時の個人サイトユーザーが使っていた、代表的なサービスを簡単にご紹介します。
Teacup掲示板/ブログ
無料レンタル掲示板、およびブログの筆頭格。鉄道系の個人サイトは概ねこのどちらかを利用していました。
2004年のブログサービス「AutoPage」開始以後、当時のブログブームに乗り大きくユーザー数を広げていました。
ブームが去った後も長らく細々と続いていましたが、2022年8月1日13時をもって全てのサービスを終了しました。
当サイトも「オレンジ色の掲示板」などを筆頭に、大変お世話になったサービスでした。
infoseek isweb
個人が無料で借りれるホームページスペース。
鉄道系サイトも非常に多くあり、中には極めてその事情に詳しいギークな人の解説もあるなど、まさに玉石混交な情報の宝庫でした。
ところが2010年に急遽、運営元の楽天が無料サービスの閉鎖を宣言。かなりの情報が一瞬で消えてしまいました。
2012年には有料サービスも閉鎖され、現在では完全に姿を消しています。
Yahoo!ジオシティーズ
infoseekと並んで、個人が無料で借りれるホームページスペース。
こちらはinfoseekよりももう少し寿命が長く、2019年3月をもって閉鎖となりました。
私もサイト運営黎明期にはお世話になっていました。
Yahoo!ブログ
2010年頃の鉄道サイトの鉄板。この時代にブログを開設した人は、大半がYahooブログ民でした。
ジオシティーズと同じタイミングでこちらのサービスも閉鎖。その後は概ねTwitterに移行し、結果的に個人サイト軍群が大きく減少するきっかけを作りました…。
参考文献
公共交通・旅行系自主制作誌 この10年
http://www.qdat.jp/tipt/transactions/tt12.html