南海電鉄が示した第2四半期決算説明会の資料にて、高野線で運行されている6000系の全車更新を2025年度までに延期することが明らかになりました。
これまでは6000系を2023年度までに全てを置き換えるという計画が出されており、結果的に2年延命した形になります。
2023→2025
出典:南海電鉄 1)
今回発表されたリリースでは、
・2022年度:6両を導入予定
・2025年度までに、高野線6000系の全車両を更新予定
とありますね。その一方で……
出典:http://www.nankai.co.jp/library/ir/setsumei/pdf/setsumei_180518.pdf
こちらが、前回の2018年に発表されたものですが、この当時の記載には
※ 2023年度までの6年間で、全車両(72両)を新造予定
とあり、4年前の計画からやや遅れが生じているのがわかりますね。
遅れの理由
高野線6000系は現在新車の8300系導入で徐々に姿を消しつつあるものの、現在でも一定数が運行されており当初の2023年度に全廃という計画は届かなさそうです。
2018年はまだコロナ前でしたので、赤字決算などから当初の設備投資予定に狂いが生じたのでしょうか。
【2023.2追記】計画遅延の理由が、以下のように公表されています
新型コロナウイルス感染症の流行による収益落ち込みに伴う投資抑制のため。また、車両搭載機器に使用する半導体や樹脂製品などの不足に伴い新造・更新の工程に支障が出ているため。
出典:南海電鉄 3)
資金的問題もそうですが、半導体・樹脂などの不足も足を引っ張っているようです…。
関連リンク
参考文献
- 南海電鉄「2022年度第2四半期決算説明会資料」
- ぷにぷにさんのツイート
- 南海電鉄「移動等円滑化取組計画書」、2022年6月10日