南海電鉄が示した中期経営計画「共創136計画」において、高野線で運行されている6000系を廃車して、新車を投入する計画を発表しました。
当初発表されたIRリリースでは新造か内装更新かが不明瞭でしたが、今回の発表で新造されることが確定されたことになります。
出典:http://www.nankai.co.jp/library/ir/setsumei/pdf/setsumei_180518.pdf
2020年度までにまずは30両を、2023年度までに全72両を置き換えるとのことです。
公式リリースでは「新車」のイメージに8300系が使用されており、同世代である本線7000系はこの系列によって置き換えられていますが、同じ形式が投入されるのかどうかは不透明なところです。
【追記】
いよいよ車両の投入がスタートしました!プレスリリースの画像通り、8300系での置き換えとなったようです。
日本経済新聞の報道によると、最初の編成が投入されるのは2019年秋からということです。
南海電気鉄道は2019年秋をめどに南海高野線に新車両を投入する。投資額は100億円を超える見通し。あわせて増発も検討する。世界遺産の高野山(和歌山県)に高野線から連絡するケーブルカーも刷新。高野山へのアクセスを容易にし、訪日観光客を増やす狙いだ。
高野線の車両新造は05年度以来。23年度までに現在の6000系車両の全72両を入れ替える。
出典:日本経済新聞電子版『南海、高野線に新車両投入 訪日客を取り込み 』2018年5月18日
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30672930Y8A510C1AM1000/
記事内では2005年度となっていますが、これは山岳区間(橋本~極楽橋)がメイン運用で平坦線には殆ど現れない2300系のことで、高野線平坦区間(難波~橋本)に新型通勤列車が投入されるのは1997年の2000系7次車以来、高野山乗り入れを前提としない20m車に限ると1992年の1000系03F以来でしょうか。
また記事中では増便についても触れられており、ダイヤや車両配置の変更も考えられます。
関連リンク
当サイトでは長らく6000系車両の内装についての問題を指摘しており、大手南海電鉄ファン系のサイト様からも現状を認識し好意的に紹介してくださっていましたが、今回の車両新造で改善されることとなりました。
【南海電鉄】高野線6000系の更新は新造により実施。2020年度までに30両の新造を決算説明会資料で発表 – 阪和線の沿線から
参考リンク
南海グループ経営ビジョン2027 新中期経営計画「共創136計画」 2018年3⽉期 決算説明会
http://www.nankai.co.jp/library/ir/setsumei/pdf/setsumei_180518.pdf