南海電気鉄道株式会社は、2023年度(経済用語では2024年3月期といいます)の決算を公式サイト内にて発表しています。
それによると、今期の売上高は2415億9400万円、純利益(黒字)額は239億2600万円となり、過去最高の数字となります。
特に鉄道業が絶好調で、関空へのインバウンド輸送が大きく利益をもたらしてるようです。
概況
背景には運賃改定を行ったこともありますが、何より鉄道輸送に乗客が帰ってきたことが背景にあります。
特に空港線は、コロナ前どころかコロナ前(2019年比)を20%も上回る水準になっています。
特急「ラピート」の平均乗車率も66.4%(2019年で55.2%)と過去最高の数値のようです。
部門別
業種 | 売上高 | 営業利益 |
---|---|---|
運輸業(南海電鉄、バス) | 1018億円 | 81億円 |
建設業(南海辰村建設) | 447億円 | 17億円 |
流通業 | 267億円 | 26億円 |
不動産業 | 531億円 | 147億円 |
レジャー・サービス業 | 431億円 | 34億円 |
セグメント(部門)別に見ると、一番収益をもたらしたのは不動産業、次点で運輸業となりました。
運輸業好調の背景には鉄道・バス共に伸びていること、不動産業はREIT法人への物件販売、およびホテル収入の増加などが背景にあります。
2024年度(2025年3月期)は、この数字を更に上回る2591億円の売上を見込んでいます。
関連リンク
参考文献
南海電気鉄道「2024年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」
南海電気鉄道「2023年度決算補足説明資料」2024年4月30日
Microsoft Start「南海、関空特急「ラピート」の乗車率が過去最高 円安で訪日客需要が急激に回復」、産経新聞