阪神電鉄は、国土交通省へ提出した「移動等円滑化取組計画書」という文書の中で、阪神本線にて使用されている旧型車両5001形を、5700系「ジェットシルバー」で置き換えることを明言しました。
資料によると、置き換えは2020年度から2023年度にかけて行われる予定で、対象は32両(5001形全編成)とのことです。
本線普通車両の一部(32 両)及び武庫川線で使用している車両(8 両)は、新造竣工後 40 年を経過しており、移動等円滑化が十分になされていないことから、本線普通車両(32 両)については、2023 年度までに全車両を新型車両に置き換える計画である。また、武庫川線車両(8 両)については 2020 年度に全車両、車齢 20 年程度の車両を改造して移動等円滑化対応を推進する。
「障害者の方への移動円滑化が十分になされていない」ということが置き換えの理由のようです。
具体的には車内液晶ディスプレイがないことによる、運休情報などリアルタイムでのバリアフリー情報提供力の欠如、および次の停車駅や行先・列車種別など日常的な情報提供力の欠如が挙げられます。
【追記】当初より遅れが生じているようで、最新年度の資料では2023~2024年度になっています。
日本一の加速力
5001形は1977年~81年にかけて2両編成x16本が導入され、加速が早い阪神普通列車「ジェットカー」の中でも、最も加速度が高い(4.5 km/h/s)電車で、日本一を誇ります。
今回のリリースはそんな5001形の全廃(4両編成x8本在籍)を明言した資料であることから、驚きをもって迎えられています。
代替とされる5700系は当初から5001形、及び5131形・5331形の置き換え目的で登場した電車です。
5700系は、既に5131・5331形の置き換えを完了しています。