阪神電鉄は、2042年度を目処に阪神全駅(49駅)へホームドアを設置すると発表しました。
今回のホームドア整備には、2021年12月に創設された「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用するとのことですが、要は「現行運賃に加算する値上げ分でホームドア整備を賄う」ということです。
尚、同日には兄弟会社の阪急電鉄も同様の発表をしています。
関西の鉄道事業者において全駅ホームドア設置計画を発表するのは、北大阪急行(3駅)・大阪メトロ(108駅)・大阪モノレール(18駅)に次ぐ4例目でしょうか
北大阪急行…2016年12月
大阪メトロ…2019年4月19日
大阪モノレール…2020年?
阪急電鉄…2022年8月3日(阪神と同日)
いくら値上げ?
値上げ幅は以下の通りです。
・普通切符…10円
・通勤定期券…1ヶ月380円、3ヶ月1,080~1,090円、6ヶ月2,050円~2,060円
・通学定期券…値上げなし
この運賃は2023年4月1日から適用を開始し、現在の予定では2036年3月末までとなっていますが、EV・ES更新の為か「2036年度以降も継続予定」となっています。
普通切符による増収効果は9億円、定期券は4億5000万円に上り、この財源を活用して全49駅へ設置していくとのことです。
具体的な整備計画
2026年3月までに整備されるホームドア数は以下の通りです。
・ホームドア…8駅、22番線(62億円)
更に、2026年4月~2036年3月までに整備されるホームドア数は以下の通りです。
・ホームドア…24駅、58番線(128億円)
阪急と違ってホーム設計に無理のある駅が少ないからか、全駅へホームドアが設置されるようです。
関連リンク
参考文献
阪神電気鉄道「更に安心・快適に。全駅へのホーム柵の設置を目指します ~鉄道駅バリアフリー料金制度を活用することで、整備を加速化します~ 」