2017年11月13日、阪急阪神ホールディングス株式会社は「2018年3月期 第二四半期(2Q)決算」(4月1日~9月30日の営業成績)を発表しました。
※…Qは「クォーター」の意
グループ全体
出典:http://www.hankyu-hanshin.co.jp/file_sys/irRelatedInfo/280.pdf
売上高(営業収益):3619億600万円(+0.5%)
営業利益:626億6100万円(+7.4%)
経常利益:628億5200万円(+10.9%)
売上高は前年度比で0.5%増3619億600万円、営業利益は前年度比7.4%増の626億6100万円となり、増収増益となっています。
阪急阪神ホールディングスの主要事業と売上構成比は運輸業(32.1%)、不動産業(29.2%)、エンターテイメント事業(阪神タイガース・宝塚歌劇団など:15.6%)、旅行事業(4%)、国際輸送事業(9.7%)、ホテル事業(8.9%)となっています。
都市交通業:電鉄は好調
都市交通業全体については売上高が-1.3%、営業利益は-2.1%と減収増益でした。
但し、電鉄事業に限ると増収増益と堅調であり、景気回復に伴う定期券収入の増加を理由として挙げています。
運輸業については、鉄道(阪急・阪神・北大阪急行・北神電鉄など)・バス(阪急・阪神)・鉄道流通業(asnas)、鉄道広告業などが含まれます。今回の都市交通業セグメント全体での減収減益は、子会社であった「いいなダイニング」社の売却を挙げています。
不動産業:増収増益
不動産業は、マンション分譲戸数の減少を理由に、売上高は894億4800万円(前年同期比-6.1)となり、営業利益は192億4500万円(前年同期比1.2%増)と減収増益となりました。
不動産賃貸・不動産管理部門の成績はやや微減となっています。
エンターテイメント業:阪神タイガース効果で増益
出典:https://hanshintigers.jp/news/camp2017/img/mv_camp.jpg
宝塚歌劇や阪神タイガースの範囲であるエンターテイメント・コミュニケーション業は、売上高が649億6000万円(前年度比3.1%増)、営業利益が157億8100万円(前年度比8.8%増)と増収増益となっています。
今年度の阪神タイガースのペナントレースが2位と好調な数字だったことに加え、宝塚歌劇団の各公園が好評であったこと、ケーブルテレビノ加入世帯増加などを理由としてあげています。
旅行業:回復基調
旅行業については売上高が183億7700万円(前年度比19.3%増)、営業利益が24億6300万円(前年度比500.7%増)と大幅な増収増益となっています。
国内旅行において「熊本地震」の打撃を受けていた九州方面の旅行客が回復したことなどを挙げています。
関連リンク
参考資料
阪急阪神ホールディングス『第2四半期決算説明資料 』<http://www.hankyu-hanshin.co.jp/file_sys/irRelatedInfo/280.pdf>