先日、阪急宝塚線へのんびり乗り鉄の旅に行ってきました。
これまで宝塚歌劇を見るのに乗ったことはあったのですが、今回は初めて乗ることを目的に行ってきました。実は、蛍池以北へは初めて訪れる路線だったリします。
宝塚線こそが阪急
阪急宝塚線は、阪急のルーツともいえる最初の路線です。この後に神戸線が建設され、京都線はまだ新京阪電車(別会社)の時代でした。
よく言われる「小林一三が作り上げた鉄道のビジネスモデル」は、この宝塚線なのです。まさに「THE・阪急」。
特急が運行されず急行・普通の2系統だけというのもあるのか、全体的にのんびりとした路線という印象でした。大阪(市)とは、なんというか時間の流れ方が違う…。
学生を見ていても、いいところの坊っちゃん・お嬢様といった佇まいが多く見られたのが印象的でした。
初めてのあの難読駅
雲雀丘花屋敷駅に初めてやってきました。隣に平井車庫があり、宝塚線の運行上の拠点駅です。データイムは普通電車がこの駅で折り返し、この先は急行のみが運行されます。
ここは元々「雲雀丘」と「花屋敷」とで駅が別れていたんでが、あまりに距離が近すぎることから統合されることになります。
その際に、どちらを廃止するのかで地元住民同士でめちゃくちゃ揉めまくったのだそうです。
最終的にある方法でそれを決定することになります。それは…
なんと、ジャンケンという一世一代の大勝負。
当時の自治会長同士が、お互いのプライドをぶつけあってジャンケンで決めたというなんともユニークなエピソーがあったんです。
花屋敷自治会長と雲雀丘自治会長とがジャンケンをし、花屋敷側が負けて駅名が雲雀丘花屋敷駅となり、現在の位置となった
『宝塚雲雀丘・花屋敷物語』 宝塚雲雀丘・花屋敷物語編集委員会 ,2000年
難読駅名の多さ
宝塚線には難読駅名がちょこちょことあります。「売布神社」「清荒神」なんかはその代表例ではないでしょうか。
先程の「雲雀丘花屋敷」も大概ですが、あちらはまだ駅のアナウンスがあるだけマシ…かな?
また、山本(平井)なんて駅も。(平井)って何やねん
ナールの前?
箕面線との乗換えになる石橋駅には、ナール採用前のものと見られる阪急のサインシステムがありました。
指文字やナールは有名ですが、このタイプのものはあまり見かけないので思わずテンションが上ってしまいました。
フォントがそうでないだけで、基本的なデザインはこの時期で既に完成していたのですね。英字の書体から見るに万博開催時ぐらいに取り付けられたか、その10年後ぐらいか…でしょうか。
その他
川西能勢口では、初めての能勢電鉄とご対面。昔の阪急電車が使われているようで、2300系より前のシンプルな阪急電車がそこにはありました。
箕面線では5100系が運用についていました。箕面方面へもまた時間があれば行きたいなぁ
のんびり阪急電車の旅、やっぱりいいものですね。
阪急は歴史が歴史なので自サイトではどうしても厳しいことを書きがちですが、”今”の阪急はまた別のお話。
栗色電車にこだわりブランド力を常に磨き上げるその姿勢は、神奈川の相鉄も参考にするほど。
そんな阪急電車に、また遊びに来ようと思います。
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