【2023年最新】鉄道企業24社、業績ランキング

【2023年最新】鉄道企業24社、業績ランキング

2022年6月2日、不祥事で少し出遅れた近鉄GHDの発表をもって、上場している私鉄20社・JR4社の決算が出揃いました

ということで、今年も売上高・純利益額ランキング…いわば、鉄道企業の業績ランキングを作りました。

【各用語について】

①「営業収益」:売上高のこと
②「営業利益」:売上高から仕入れたモノの原価・人件費・光熱費などを差し引いた数字
③「経常収益」:本業以外の収益・損益を足した数字
④「純利益」:営業利益から税金を差し引いた数字

【例】
・切符を1,000円分売った場合

・1,000円を売ったので、①の「営業収益」はそのまま1,000円
・1,000円を売るために、動いていた券売機の電気代やメンテナンス費用、更に1,000円で乗車する電車の電気代・メンテナンス費用などを差し引いた数字が②の「営業利益」
・法人税等を、②から更に差し引いた数字が④の「純利益」

になります。

 

売上高ランキング

まずは売上高ランキング。

基本的には規模が大きい会社ほど売上高は伸びるので、路線長やグループ会社を多数抱えるような企業などが上位に来ます。

すなわち、この数字が大きい会社は規模が大きい鉄道会社ということになります。

今年からはJRも含めたランキングにしました。

詳細データ

順位 企業名 売上高(2022年度) 前年度
1 JR東日本 2兆4055億円 1兆9789億円
2 近鉄グループホールディングス 1兆5610億円 6915億円
3 JR東海 1兆4002億円 9351億円
4 JR西日本 1兆3955億円 1兆311億円
5 阪急阪神ホールディングス 9683億円 7462億円
6 東急 9312億円 8791億円
7 東武鉄道 6147億円 5060億円
8 名古屋鉄道 5515億円 5515億円
9 西日本鉄道 4946億円 4271億円
10 西武ホールディングス 4284億円 3968億円
11 小田急電鉄 3951億円 3587億円
12 JR九州 3832億円 3295億円
13 京王電鉄 3471億円 2998億円
14 京阪ホールディングス 2600億円 2581億円
15 京浜急行電鉄 2530億円 2652億円
16 京成電鉄 2523億円 2141億円
17 相鉄ホールディングス 2496億円 2166億円
18 南海電気鉄道 2212億円 2017億円
19 富士急行 429億円 350億円
20 山陽電気鉄道 389億円 341億円
21 広島電鉄 274億円 273億円
22 神戸電鉄 213億円 205億円
23 京福電気鉄道 133億円 116億円
24 秩父鉄道 46億円 43億円

今年は近鉄グループホールディングスが私鉄1位に返り咲きました!

成り立ちの特殊なJR4社を除くと1位、JRを含んでも2位のポジションにランキングされています。

先日も記事にしましたが、今回近鉄GHDはJR西日本をも超えて関西ナンバーワンに君臨。物流会社の「近鉄エクスプレス」を子会社にしたことで売上が増伸したことが大きな理由です。

また関東方面では、新京成電鉄が京成電鉄の買収・子会社化によって上場廃止。ランキングから姿を消しました。京成電鉄は買収して売上高が上がり、相鉄HDを抜いています。

 

 

純利益ランキング

こちらは純利益ランキング

先程の売上高から経費や税金等を引いて、残ったお金のことを指します。要は「どれぐらい稼いでいるか」です。

順位 企業名 純利益(2022年度) 前年度
1 JR東海 2194億円 ▲519億円
2 JR東日本 992億円 ▲949億円
3 近鉄グループホールディングス 887億円 427億円
4 JR西日本 885億円 ▲1131億円
5 西武ホールディングス 567億円 106億円
6 阪急阪神ホールディングス 469億円 214億円
7 小田急電鉄 407億円 121億円
8 JR九州 311億円 132億円
9 東武鉄道 291億円 134億円
10 京成電鉄 269億円 ▲44億円
11 東急 259億円 87億円
12 名古屋鉄道 188億円 93億円
13 西日本鉄道 183億円 98億円
14 京阪ホールディングス 176億円 95億円
15 京浜急行電鉄 158億円 125億円
16 南海電気鉄道 146億円 40億円
17 京王電鉄 131億円 55億円
18 相鉄ホールディングス 69億円 18億円
19 山陽電気鉄道 26億円 59億円
20 富士急行 23億円 3億円
21 京福電気鉄道 12億円 6億円
22 広島電鉄 9億円 ▲10億円
23 神戸電鉄 6億円 5億円
24 秩父鉄道 ▲50億円 ▲0.4億円

この部門では長らく東海道新幹線を持っているJR東海が首位に君臨。他を寄せ付けません。

西武ホールディングスと小田急は自社不動産の売却によって一時的に純利益がアップしています。

 

関連リンク

【1位は?】上場私鉄21社、2021年度業績ランキング

【2021年2月】上場私鉄22社、業績ランキング

 

参考文献

売上高・利益(営業利益)については各社IRデータ(第4四半期決算短信より)




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