近鉄グループホールディングスは、遅れていた決算を発表しました。
これによると売上高は前年度比125%増の1兆5610億円、純利益は887億円となり、長らく関西トップに君臨していたJR西日本を抜きさり、私鉄全体および関西でトップの座に君臨することになります。
これはおそらくJR西日本が民営化・上場して初の事態ではないでしょうか…。
JR2社を抜き去る
売上高 | 営業利益 | 純利益 | |
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2022年度 | 1兆5610億円 | 671億4400万円の黒字 | 887億7900万円の黒字 |
2021年度 | 6915億円 | 38億6400万円の黒字 | 427億5500万円の黒字 |
昨年度との比較データ。大幅な数値向上が見られます。
これは物流会社である「近鉄エクスプレス」の株式保有率を高めて子会社化にしたことで、同社の売上高・営業利益が近鉄GHDに組み込まれたとがかなり寄与しています。
企業名 | 売上高 | 純利益 |
---|---|---|
近鉄グループホールディングス | 1兆5610億円 | 887億7900万円 |
JR西日本 | 1兆3955億円 | 885億2800万円 |
阪急阪神ホールディングス | 9683億円 | 469億5200万円 |
東急 | 9312億円 | 259億9500万円 |
JR九州 | 3832億円 | 311億6600万円 |
そしてこの数値は私鉄ではトップ、JRを含んでも鉄道企業全体として2位の実力となります(1位はJR東日本)
孫会社の近畿日本ツーリストがやらかしはしましたが、終わってみるとこの数字で着地!
半国策企業であったJRをも抜き去る今回の決算はまさに偉業ですね。
関連リンク
参考文献
近鉄グループホールディングス「令和5年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) 」