ついに…このときが…
JR西日本は、同社の看板形式ともいえる500系新幹線について、2027年を目処に営業運転を終了させると発表しました。
代替車両は既報通り、N700系16両編成を8両編成に短縮化させることで充てるようです。
アップデート内容
これまでの情報では、2026年度末までに全6編成のうち4編成を順次廃車にするとのことでした。
4編成だけでなく、全車が営業運転から撤退するとの情報は今回が初めてです。
500系の生い立ち
500系新幹線は、日本初の300km/h運転ができる初の新幹線として1996年に落成。
他の車両にはない色使いや、誰が見てもわかる鋭角的なフォルムから、今なお人気で親しまれるJR西日本の看板車両です。
合計9編成が増備されましたが、2024年現在は3編成が廃車となり、6編成が運用に就いています。
W1編成が2014年に、W5/W6編成が2022年に廃車となりました。
このうちW1編成の先頭車は、現在京都鉄道博物館にて展示・公開されています。
2008年からは後継車両であるN700系の増備に伴い、16両編成から8両編成へ短縮改造が行われ、現在の運用に至っています。
「のぞみ」用車両としては1997年以来11年、「こだま」用車両としては2008年以来16年の運用歴を誇ります。
8両短縮化改造後は、その知名度を活かし様々なカラーバリエーションが展開されました。
2015年には新世紀エヴァンゲリオンをイメージした「500 TYPE EVA」が、2018年からは「ハローキティ新幹線」が、それぞれ新大阪~博多間で運用されています。
エヴァンゲリオン車両は既に運行を終了していますが、ハローキティ車両は現在も運行中です。
すなわちハローキティ新幹線についても、遅くとも2027年までには姿を消すこととなります。
関連リンク
参考文献
西日本旅客鉄道「山陽新幹線の更なる安全性・快適性の向上 ~N700S の追加投入および 500 系営業運転終了~ 」