阪急京都線において救援車として長年活躍してきた、4050形(4052)とその改造形式である4250形(4053)が廃車のため、正雀工場からトレーラーに積載され、陸送されるようです。
同車は10月2日に桂車庫から8300系によって正雀車庫まで牽引されており、動向が注目されていました。
輸送担当はアチハ運輸さんです。
桂車庫のヌシ
4050形(と一部改造を受けた4250形)は、主に事故時の救援用車両として活動していた貨車です。自走は出来ず、別車両によって牽引・推進されて走行します。
その特殊な用途もあって普段あまり見ない車両ですが、正雀や桂車庫に配置されて、万が一の時の為に待機していました。
特に桂車庫へ配備されていた4053号車は「桂車庫のヌシ」として、ファンに親しまれていたようです。
廃車に当たってはヘッドライトユニット、台車などが除却され、車番部分にはテープが貼られています。
4050形は新造車両ではなく920系という古い電車からの改造車両です。
今回搬出された車両は以下の通り。
4052…元920系971号車(1941年製)
4053…元920系972号車(1941年製)
尚、書類上の4050形としては1982年製ですが、ベース車体の920系で考えると1941年製造なので80年近く在籍していたことになります。
尚、救援用車両としては1997年に除籍されており、各車庫においての機材扱いとなっていました。
阪急では先日まで6300系「京とれいん」の搬出が行われており、立て続けの搬出となりました。