現在、2031年の完成へ向けて工事が進行しているなにわ筋線。
その工事を担当する関西高速鉄道の資料にて、既存の南海線との分岐が平面交差によって作られることが判明しています。
立体交差にならず
知ったきっかけはOsaka Metropolisさんのツイートから。
どうするのかなと思っていた部分ですが、やはり低コストに仕上げることが出来る平面での分岐となるようですね。
平面交差ということは、新今宮駅3・4番線への乗り入れとなるので、必然的に南海本線からの直通となります。
1・2番線から発車する高野線からの直通は、線形的に難しそうですね…。
ちなみに平面での分岐方法だとダイヤ編成において増発が難しくなるのですが、難波本駅への輸送は新難波(地下駅)と分散することから
仮に現行ダイヤをベースとすると、データイムではおおよそ14-5分間隔で普通・急行が走っており、その間に30分~1時間間隔で特急「サザン」「ラピート」が運行されています。
普通車と特急サザンが難波本駅へ、空港急行と特急ラピートが難波地下駅へ分散させれば、そこまで滞留はおきないものとみられます。
ただし朝ラッシュ時には急行が5分ごと・普通が8分ごとに増発され、そこに先程の特急が乗り入れてくるので、少しネックになってきます。
同様の事例は阪急淡路駅やJR天王寺駅でもあり、特に阪急淡路駅は梅田方面と堺筋線方面という2つの主要ルートがあり、現在のダイヤ編成上ボトルネックになっています。
ちなみに
この分岐からなにわ筋線に入りますが、地下50mに設置される新難波駅までは44パーミルの急勾配が設定されます。
‰(パーミル)とは
1,000m進んだ時に何m上下したかを表す単位。今回の「44‰」なら1,000m進んで44m下がることを意味します。
急勾配で知られる南海高野線 高野下~極楽橋間や神戸電鉄・叡山電鉄など、山手を走る鉄道でも最急50‰ですから、相当な勾配であることがわかります。
関連リンク
参考文献
- 関西高速鉄道株式会社「なにわ筋線明かり区間地元説明会」
- Osaka Metropolisさんのツイート
- 南海電鉄「新今宮駅時刻表」