JR北海道は2022年発行の会社案内パンフレットにて、快速エアポート車両「721系」について更新に向けた準備をしていくと言及しています。
・快速エアポートの品質向上
・uシートの「えきねっとチケットレス座席指定券」の利用促進
・721系快速エアポート車両の更新に向けた準備出典:JR北海道 1)
2030年度で引退?
これ以前にもJR北海道は「カーボンニュートラル2050」という書類において、「2030年度までの取り組み」という項目内で721系の処遇について以下のように言及しています。
①札幌圏電車(721 系)の更新
老朽化した 721 系電車について、高効率機器を採用した電車へ更新し、消費
電力の低減によりCO2排出量削減を進めます(札幌圏の快速・普通列車で使用
している電車 333 両の約4割にあたる 135 両を更新。▲1万 t 程度)。出典:JR北海道
つまり、2030年度までには札幌圏において721系が撤退することを示唆したものになっています。
また、中期経営計画では2023・2024年度において一部の721系を733系へ更新することも発表しており、来年度から徐々に721系全135両が順次置換えられていくようです。
「快速エアポート」といえば、道外の方もよく利用する札幌圏の主力電車。エアポートの運用につく721系にお世話になった方も多いのではないでしょうか。
登場は1988年と意外に古く、2030年時点で40年近くとなることから鉄道車両を引退させるとしては妥当な時期ですね。
関連リンク
参考文献
- 北海道旅客鉄道「新たな旅のスタイルの提案/観光列車の取り組み」
- 北海道旅客鉄道「長期環境目標「JR北海道グループ カーボンニュートラル 2050」の策定について」