地震に被災しながら、身を挺して乗客を守ったJR北海道のH5系H2編成。
長らく宮城県にある新幹線総合車両センターにて留置されていましたが、函館新聞によると2022年12月5日の午前に仙台港から函館港へと輸送され、陸送で郷里に帰ってきたようです。
やっとふるさとへ
函館港へ輸送されたのは1・2・3・4・9・10号車の6両。
残る4両は北海道に帰らず、宮城県内にて解体されます。
編成名 | 基本編成 ←東京 | 新函館北斗→ | 製造年日 | 所属 | |
---|---|---|---|---|
H2 |
1号車 H523-2 – 2号車 H526-102 – 3号車 H525-2 – 4号車 H526-202 – 5号車 H525-402 – 6号車 H526-302 – 7号車 H525-102 – 8号車 H526-402 – 9号車 H515-2 – 10号車 H514-2 | 日立製作所 | 函館新幹線総合車両所 (函ハシ) |
幸運にも北海道の土を踏んだ6つの被災車両は、JR北海道の函館新幹線総合車両所にて社員教育用の車両として活用予定です。
福島県沖での地震
H5系H2編成(と連結していたE6系)は、2022年3月16日にやまびこ223号として福島~白石蔵王間を走行中、福島県沖地震で発生した震度6クラスの地震に被災。
連結相手だったE6系の13号車以外は全て脱線という状況に陥りましたが、脱線しながらも乗客には1人の死者も出しませんでした。
高速鉄道車両としての信頼性の問題から復旧とはならず、14億円の特損を計上してわずか8年で廃車となってしまいました。
おかえりなさい。本当にご苦労さまでした。
関連リンク
参考文献
函館新聞「廃車の新幹線車両を陸揚げ 函館港町埠頭」、2022年12月6日