JR北海道は、国と北海道の助成制度を活用して導入するH100形を正式発表しました。
デビューは今年10月から来年度にかけてで、順次スタートしていくようです。
三セクが取得して貸付
以前四半期報告書で書かれていたこともあり、当サイトでもお伝えしていたものです。
スキームとしては、第三セクターである北海道高速鉄道開発株式会社がH100形を取得し、それをJR北海道へと無償貸付を採る形となります。すなわち所属としては「北海道高速鉄道開発株式会社のH100形」という形でしょうか。
北海道高速鉄道開発株式会社とは?
1994年に設立された第三セクター。JR北海道が50%、道を含む各自治体が50%の株式を保有している「半官半民」会社です。
石勝線・根室本線や宗谷本線の高速化事業の他、札沼線電化事業も手掛けています。宗谷本線高速化事業時には、今回と同じようにキハ261系の導入・貸付も行われています。
ラッピング車両の詳細
2022年度はまず、釧網線・花咲線・石北線・富良野線ラッピング車両を、近傍の運転所等に配置して運行開始。
このうち10月からデビューするのは「釧網線ラッピング」「花咲線ラッピング」の2両です。
2023年度には、追加で4両(室蘭線、日高線、根室線、宗谷線のラッピング車両)を配置する予定となっています。
また、これら8両は観光列車としても使えるよう内装にも少し手が加えられており、
・座席シート生地のデザイン変更
・脱着式テーブルの追加
・吊り手のデザイン変更
など、従来のH100形とは微妙に仕様の違いがあります。