
今頃気づいたんですが、「ナール」の採用で知られる阪急電鉄、もうすっかりナールの採用をやめはじめちゃってますね。
いつまで経ってもDTP化に舵を切らない写研に嫌気が差したのか、サイン交換時からは「イワタUD丸ゴシック」が採用され始めているようです。

出典:https://matome.naver.jp/odai/2133883151920255301
こちらが以前のナール仕様ですが、見比べると「だ」のハネの部分に違いがあるのがわかりますね。

例えばこの「阪急電車のりば(3」という表記。一見するとナールっぽいですが、よく観察すると「り」と「3」の表記がちょっと特徴的です。
特に全角の「3」は顕著で、イワタ社が用意している見本帳と見比べると、その相似性が一目でわかります。

出典:http://www.iwatafont.co.jp/font/img/pdf/ud/ud_dspbdyr-r.pdf
鉄道動画で阪急を再現したり、Webサイトを作られるようなクリエイター系鉄道ファンの皆さんは、これで心置きなく阪急電鉄の再現ができますね(笑)
方向幕は健在
サインシステムでの採用は取りやめになっていますが、印刷コストもかからず、ドット打ちを自社で出来るLED方向幕の場合は、引き続き「ナール」が採用され続けているようです。
写研のフォントは、当時の熱狂を知る方には伝説的なフォントかもしれませんが、若年層には触れる機会も少なくなり、もはや「古いフォント」にしか見えなくなっています。
かつて一世を風靡した写研のフォントは、人々から段々と忘れ去られ始めています。
いつから?
阪急はいつから駅の看板とかにイワタUD使うようになったの?僕が物心ついた頃はまだナールだった気がする。さすがに写研は撤廃か。
— takumi (@yalove1994) January 10, 2016
阪急もわざわざ写植するのめんどくさくなって写研書体(ナール)からモリサワ書体(UD新丸ゴ?)に変えちゃったよね
— あいかわら (@Ai_Kawara) August 18, 2014
阪急、ナール止めてなんか別の丸ゴにしたのか。
いい加減、丸ゴから脱却すりゃいいのに。— 企画屋(民同右派) (@team185) December 21, 2013
阪急=ナールの定石が崩れたのは、Twitterを見ている限りは2013年からでしょうか。