名古屋市営地下鉄には、かつての大阪市営地下鉄の「ひげ文字」と同じように、旧字体(フォント・書体)で書かれた駅名が残っている場所があります。
この看板が残っている駅は、東山線「本陣駅」と名城線「大曽根駅」「栄駅」です。
この話、意外と見つからなかったので記事にしてみました。
どこでも旧字
今回取り上げる旧字体の駅名標看板がこちら。
本陣駅のどのあたりにあるかなーと探してたんですが、ホーム上のあらゆる柱についているので容易に見つけることができました…!!
どことなく、前述した大阪の「ひげ文字」に近い雰囲気がありますね。
何かしらの正式名称はあるのでしょうか…?
こちらが大阪のひげ文字。特徴的なハネがまるでひげのようだ…ということで、この名前がつけられています。
冒頭でも書きましたが、本陣駅なら比較的どの柱にも残されています。どこを見てもこれがあるのはありがたいですね。
駅名標は新型のものへ取り替えられています。尚のことミスマッチ感がすごい…!」
他の駅は?
今回ご紹介した本陣の他、ナゴヤドームがある名城線大曽根駅にも存在するようです。
また、岩塚駅にも同様のものがあると聞いて行ってみたのですが、こちらは丸ゴシックのような少しスタイルが異なるものでした。これも旧字体なんでしょうかね…?
おそらく、名古屋~中村公園間(本陣)の開業が1969年、中村公園~高畑間(岩塚)の開業が1982年であることから、この時代差によるものとみられます。
名古屋地下鉄のサインについて
名古屋市営地下鉄のサインシステムは、1988年に桜通線の開業とデザイン博が行われたことがきっかけに、高北幸矢氏が主導して作られた「名古屋市交通局旅客サインマニュアル」を基に取り替えが進められました。
しかしながら、東山線西部を中心に未更新の駅も残されていました。
例えば、この亀島駅は名古屋駅の1つ隣の駅ながら、駅名標は長らく旧字体のものが使用されていました。(写真は2008年、現在は既に新しいものへと切り替わっています)
このことから、サインは一括で交換されたわけではなく、かなりのスローペースで各駅に配備されていたものと思われます。
現在は2017年に制定された新サインシステムへの交換が進んでいるため、今回ご紹介した旧字体の駅名標も近いうちに交換されてしまうかもしれませんね…。
【追記】
この記事を公開してから、情報提供を頂きました!
どうも覚王山や今池にも同様のものがあるそうです。
関連リンク
駅名が変わった名古屋地下鉄を見てきました
https://207hd.com/%e3%80%90%e8%a7%a3%e8%aa%ac%e3%80%91%e5%90%8d%e5%8f%a4%e5%b1%8b%e5%b8%82%e5%96%b6%e5%9c%b0%e4%b8%8b%e9%89%84%e3%81%ab%e7%94%a8%e3%81%84%e3%82%89%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%b7/
参考文献
まるはち交通センター「交通局章・地下鉄章標(サイン)・ロゴマーク 」