出典:阪急電鉄 1)
阪急電鉄は、京都線用の新型特急車両「2300系」、および宝塚線・神戸線用の新型通勤車両「2000系」の導入を発表しました!導入は2024年夏からとなります。
新形式の登場は2013年の1300系/1000系以来11年ぶり。「2300/2000」のナンバーは2代目となります。
更に、京都線2300系には前からアナウンスのあった「座席指定サービス」を導入するようです!ついにきた!!!
新車の概要
出典:阪急電鉄 1)
2300系・2000系のコンセプトは「安心と快適、そして環境に配慮した新しい阪急スタイル」
これまでの栗色にアイボリーの車体や、高級感を感じる木目調の化粧板やゴールデンオリーブの座席色といった阪急の良き伝統は受け継ぎつつ、前面窓ガラスに曲線を採り入れた新しいデザインとしています。
先代となる1300系のお顔はこんな感じ。基本的な顔立ちは似たようなデザインですが、
・種別灯部分がかなり細長い目つき
・ヘッドライト部分までかかっていた白が若干退行
・窓ガラスの下部がやや上側にカーブする
・運転席後ろの小さい側面窓がなくなる
するなど、微妙な差が見られます。
2000系(神戸線・宝塚線)
出典:阪急電鉄 1)
2000系はロングシート車両となるようですね。これまでの車両との変更点は以下の通り。
・袖仕切りを半透明に変更
・先頭車の車椅子スペースを拡大、設備充実化
・VVVFインバータの性能向上で消費電力量を60%削減
・阪急初採用となる空気清浄機を導入
・防犯カメラも導入
編成表
編成名 | 基本編成 ←大阪梅田 | 神戸三宮・宝塚→ | 竣工 | メーカー | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
2000 | 2000 Tc – 2500 M – 2600 M’ – 2050 T – 2150 T – 2550 M – 2650 M’ – 2100 Tc | 2024夏 | 日立製作所 |
編成略記号の解説 M…電動車 T…付随車 c…制御車(運転台がある)
2300系(京都線)
出典:阪急電鉄 1)
京都線で使用される2300系には、クロスシートが投入されるようです。
また、今回初の発表となった座席指定サービスはこの2300系(2350号車)に投入されます。
編成表
編成名 | 基本編成 ←大阪梅田 | 京都河原町→ | 竣工 | メーカー | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
2300 | 2300 Tc – 2800 M – 2900 M’ – 2350 T – 2450 T – 2850 M – 2950 M’ – 2400 Tc | 2024夏 | 日立製作所 |
編成略記号の解説 M…電動車 T…付随車 c…制御車(運転台がある)
この座席指定サービスは、2022年度に発表した中期経営計画に盛り込まれており、予告通りの発表となりました。詳細については後日発表とのこと。
関西圏では泉北高速鉄道(泉北ライナー)や京阪電鉄(プレミアムカー)、JR西日本(Aシート)などの有料座席指定車両導入が続いており、特に京阪・JRと競合する阪急の動向について注目されていました。
製造はこれまで同様、日立製作所が担当します。
関連リンク
【阪急阪神】有料座席サービス、2024年を目処に導入へ
【阪急】値上げと引換に2040年度までに全駅ホーム柵設置へ
【阪急】神戸線「武庫川新駅」が正式合意!85年以上ぶりの新駅設置へ
参考文献
- 阪急電鉄「新型車両2300系・2000系を2024年夏より導入します 」、2023年10月6日