阪急阪神ホールディングスは、2021年度(2022年3月期)における決算、および長期ビジョンの説明会を行い、その資料が公開されています。
この説明プレゼンテーションの2022年~2025年における投資計画の中で、鉄道の有料座席サービスの導⼊が挙げられています。
これはコロナ後も生活様式が戻らず鉄道の乗客が減少するとの見立てから、収益構造強靭化の1つとして発表されたものです。
やっぱり阪急?

それがこちら。「鉄道有料座席サービスの導入 2024年を目処」と書かれていますね。
今回はホールディングス全体での発表なので、阪急電車なのかそれとも阪神電車なのかはこの資料からはわかりませんが、以前の報道から鑑みると阪急電車である可能性が高いといえるでしょう。やはり京都本線でしょうか…?
当時の報道では、コンセントや通信環境(無線LAN)も整備し、通勤中に仕事が出来るように取り計らいたいとしています。
【追記】
この記事を見て「京とれいんが有料化するのでは?」と意見を下さった方がいらっしゃったのですが、京都新聞の記事によると、京とれいんの有料化には否定的であるという報道がなされています。
このことから、別立てで有料座席サービス列車を用意する可能性が高そうです。
進む関西圏の有料座席サービス
関西圏では泉北高速鉄道「泉北ライナー」の導入より、有料座席サービスの導入が進んでいます。
2015年に泉北ライナー、2017年に京阪のプレミアムカーがそれぞれ運行を開始。2019年にはJR西日本が「Aシート」を新快速へ導入するなど、あっという間に広がりを見せました。
近鉄・南海は元々有料特急を走らせていたので、残るは阪急阪神のみとなっています。
「京とれいん」の出来栄えから見ても、阪急阪神の有料座席サービスには期待がかかるところですね!
関連リンク
参考文献
- 阪急阪神ホールディングス「阪急阪神ホールディングスグループ 2021年度(2022年3月期)決算・長期ビジョン説明会資料」、2022年5月20日
- 朝日新聞「阪急電鉄、初の有料特急を検討 リモートワーク対応も」
- Stella Rail Side「【阪急】有料座席指定サービス導入の課題」