【阪急】武庫川新駅、8年の審議を経て検討合意。阪急神戸線

【阪急】武庫川新駅、8年の審議を経て検討合意。阪急神戸線

兵庫県・尼崎市・西宮市・阪急電鉄の4者は、阪急神戸線西宮北口~武庫之荘間に新しい駅を作る方向で合意した、と地元新聞社の神戸新聞が報じています

駅が実現すれば、阪急神戸線では1937年に設置された武庫之荘駅以来の新しい駅となります。

 

8年越しの

撮影:新御堂筋様

新駅は、阪神武庫川駅のように川上に作られ、西宮市・尼崎市にまたがる駅となります。この駅間は3.3kmあり、距離があることから駅設置には向いている区間でした。

1942年に駅設置の構想が浮上。その後、1999年に阪急が橋の改良工事が行った際、駅が作れるようあらかじめスペースを確保(上下線の橋に空間を作る)していました。

出典:武庫川周辺阪急新駅に関する検討会「(仮)武庫川周辺阪急新駅に関する検討について 報告書」令和3年9月

 

歴史的に西宮市は駅設置の要望が強く積極的だった一方で、尼崎市が財政難によって消極的と二者の態度には差がありました。

 

2013年には検討会を発足させて審議がスタートしましたが、消極的な尼崎市は長年検討会すら欠席するほどで、駅設置は延期され続けてきました。

 

 

3万5000の署名が集まる

ところが、尼崎市への要望書署名が2019年に3万5,000人分集まります。

特に公明党の蛭子秀一議員中野洋昌議員が、この新駅設置について何度も質問しており、積極的に動いていたことが見て取れます。

 

蛭子秀一議員
本年6月に、我が会派、安田議員が質問しており、私も何回となく繰り返し質問をして訴えておりましたが、将来に向けて、道路に関しては武庫地域の慢性渋滞解消のため、災害時避難経路の確保など、早期着手協議を進めることを提言させていただいております。交通渋滞対策はもとより、住環境の向上、災害対策など、市民の安全・安心な暮らしに資する道路インフラの整備、とりわけ武庫会により大庄武庫線と阪急電鉄神戸線による分断解消対策等の要望署名3万5,000筆余り、武庫川周辺の阪急武庫川新駅の設置要望署名約3万5,000筆、合わせて7万666筆分の署名簿を提出されました。

出典:尼崎市議会議事録「尼崎市 令和 2年  9月 定例会(第21回) 09月10日-03号」

 

我が会派が以前から求めてまいりました武庫川周辺阪急新駅の設置や阪急神戸線による大庄武庫線の分断の解消、踏切の安全対策や道路整備については、今後のまちづくりを考える上で非常に重要な事案であることから、公明党として強く要望します。実現を望む市民、住民の声は、月日を経るごとに多くなってきております。
昨年4月3日、稲村市長へ、本市北西部の住民からつくる武庫会より武庫川周辺への阪急武庫川新駅の設置要望署名約3万5,000筆、大庄武庫線と阪急電鉄神戸線による分断解消対策等の要望署名3万5,000筆余り、合わせて7万666筆分の署名簿を提出されました。その際、市からは、地域住民の期待を踏まえ対策を考えていきますと返答されております。

出典:尼崎市議会議事録「尼崎市 令和 元年  9月 定例会(第13回) 09月11日-02号」

 

この動きや、利便性向上・周辺駅の混雑緩和・一時避難所としても活用できるという試算から、尼崎市も方針を転換。今回の事業化となったようです。

新駅の事業費は駅舎・駐輪場整備に約55億円、周辺道路整備に約5億円の合計60億円程度になる見通しで、国庫補助金が1/3、尼崎市・西宮市・阪急電鉄で残りの2/3を負担する見通しです。

 

 

 

関連リンク

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参考文献

神戸新聞NEXT「武庫川新駅、4者合意 西宮、尼崎市など検討入り 阪急神戸線

武庫川周辺阪急新駅に関する検討会「(仮)武庫川周辺阪急新駅設置による効果・影響について 」、平成28年12月

武庫川周辺阪急新駅に関する検討会「(仮)武庫川周辺阪急新駅に関する検討について 報告書」令和3年9月

 

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