名古屋市に本社を置く鉄道車両メーカー<日本車輌製造>は、車体ブランド「N-QUALIS」の新しい特急用ステンレス構体を発表しました。
折しも、JR東海が新型「しなの」(385系)を開発中であることや、日本車輌がそのJR東海傘下にあることも踏まえると、新型しなのに採用される構体はこの車両である可能性があります。
あまり知られていないけど…
「N-QUALIS(エヌクオリス)」は、日本車輌が2021年から製造している車体・台車のブランド名です。
開発されて日が浅いこともあり、ライバルの「sustina(J-TREC)」や「A-train(日立製作所)」程は名前が知られていませんが、知名度が高い「日車式ブロック工法」という技術を源流としています。
N-QUALISは、ステンレス車両の簡単な製造方法である「日車式ブロック工法」を更に発展させた技術で、現在は唯一315系がその構体を採用しています。
これまでは通勤車のみでしたが、今回初めて特急車が開発されたことで、冒頭にも書いたJR東海の新型特急385系へ適用されるのではないかという見方があります。
新型特急電車となる385系は、2023年7月にJR東海が発表しました。
・ドア位置が315系と共通化されている
・385系量産先行車の登場が約2年後の2026年度を予定している
(スケジュールがちょうどいいタイミング)
・今回発表された特急用「N-QUALIS」のイメージが裾絞り=振り子車輌
ことからも、この説を更に匂わせる形となっています。
関連リンク
参考文献
- 日本車輌製造「N-QUALIS ブランドの特急車両用ステンレス構体が完成しました!」
- 東海旅客鉄道「新型特急車両「385系」量産先行車の新製について」