JR西日本のリリースにより、特急やくもに旧型車両(381系)が定期運用で入るのは、2024年6月15日のやくも1号が最後ではないかという話が出てきています。
早朝のラストラン
ご覧のように、「2024年6月15日から、全ての特急やくもを新型の273系で運行する」と出ています。すなわち、全ての381系による定期「やくも」運用が終了することを意味しています。
この中で、15日の「やくも1号のみ381系で運行」と書かれていることから、定期列車のラストランは6月15日の出雲市行きやくも1号であることが伺えます。
やくも1号は岡山を7:05発に出る便ですから、かなり早朝のラストランとなりそうですね。
381系には現在4種類のカラーバリエーションがありますが、最後まで残るのは紅色の「ゆったりやくも」色車両です。
・ゆったりやくも色…運行終了時期未定
・国鉄色…6/14まで
・緑やくも糸…6/14まで
・スーパーやくも色…4/5まで
完全にはまだ
ただし、文中には
「運行終了時期未定」「一部 381 系で運行する場合があります」
とも書かれていることから、2025年3月末までは多客時の臨時列車や検査時の代走運用など、波動用としての運行は残るものと推測されます。
新型車両の273系は現在4編成(Y1~Y4)が投入されているのみなので、運用を完全には置き換えきれないようです。
リリースでは運行終了時期未定となっていますが、以前信濃毎日新聞にて報じられたところでは「381系は2025年度3月末までに消える」と報じられており、動向が注目されるところです。
JR西日本は273系の4両編成、計11編成を導入して381系の置き換えを完了するのは「24年度中の予定」と話しており、遅くとも25年3月末までに消えることを明らかにした。運用を外れる381系は「現時点で波動用としての継続使用の予定はなく、順次廃車、解体を進める」と説明している。
出典:信濃毎日新聞新聞『「消滅」まであと2年!伝統の国鉄型特急用電車に刻一刻と迫るその日 鋼鉄製の車体にさび、老朽化進む「鉄道なにコレ!?」』、共同通信社,大塚圭一郎,2022年11月11日
ただ、この報道を行ったのは共同通信で、以前「500系より700系ひかりレールスターが先に引退する」というデマを発信された記者でもあり、信憑性の観点からはやや注意が必要です。
とはいえ、この際は「関係者談」というあやふやな情報源だったのに対し、今回のやくもは情報源が「JR西日本」となっていることや、置き換え時期的にも妥当な範疇ではあります。