JR西日本は、2023年2月28日付けで北陸線金沢~敦賀間(130.7km)の廃止を国土交通大臣へ届け出ました。
廃止…?
一瞬ぎょっとする内容ですが、これはもちろん北陸新幹線開業に伴う第三セクターへの移管の為のものです。
このサイトへ来られる方ならとっくに承知しているとは思いますが、一応書いておくと電車がなくなるわけではなく、「JR西日本として」廃止されるという書面上の話です。
これまでの北陸線については、石川県内で「IRいしかわ鉄道」が、福井県内で「ハピラインふくい」が受け継ぎ経営を分離します。
ちなみに今回の経営分離で、JR西日本の在来線における交流電化区間がほぼなくなることから、今後「4~8」代の電車はもう出てこないかもしれませんね。
JRの形式名における1文字目(百の桁)は「交流か直流か、その両方に対応か」を指します。
1~3…直流用
4~6…交直流対応
7~8…交流用
例えば<サンダーバード>で使用されている683系は「6」であることから交直流対応の電車、<はるか>で使用される271系は「2」なので直流専用電車であることがわかります。
尚、厳密にはIRいしかわ鉄道と連絡する津幡駅周辺では交直流の切り替えセクションがあることから、そこのみJR西日本が保有する交流区間となります。上節で「ほぼ」と書いたのはこれが理由です。
また博多南線は取扱い上在来線なので、こちらも「JR西日本の交流区間」とも言えるのですが、例外的な措置なのでここでは除外しています。
進む新幹線
2024年春の開業へ向けて、福井県・石川県では現在新幹線駅の設置工事が進んでいます。
越前たけふ駅は既に駅舎が完成しており、田園風景の中にぽっと駅が出来ています。
ターミナルとなる敦賀駅では在来線横へ駅の設置工事中。こちらも開業に向けて現在急ピッチで進んでいますね。
並行じゃない路線は
尚、越美北線(九頭龍線)など北陸新幹線と並行しない路線については引き続きJR西日本が管轄し、いわば飛び地線のような形態となります。