現在、2024年の竣工に向けて北陸新幹線の福井県内延伸工事が行われています。
金沢までの新幹線を敦賀まで延伸し、小松・加賀温泉・芦原温泉・福井・越前たけふ・敦賀の6駅が新しく設置される予定です。
今回は福井県内における福井・越前たけふ・敦賀の3駅を見てきました
福井駅
県庁所在地となる福井駅は、現行の在来線福井駅隣に設置されます。
在来線の駅は2005年に高架化が図られ、2面5線の大型ホームに。
高架化にあわせて雪害から守るためのシェルターが取り付けられました。
一方で新幹線ホームは主要駅でありながら、ホームは1面2線式となる予定です。
東面をガラスとすることで駅構内へ大きく採光が図られます。
越前武生駅
越前たけふ駅は、在来線武生駅からは少し距離が離れた場所に設置されます。
在来線の武生駅は、越前市街地の中心にある昔ながらの国鉄らしい駅舎です。
設置当初の仮称は「南越駅」で、イメージ図でもこの名前が採用されていました。
南越は、「越前(福井)の南」の意味です。
現在福井鉄道で採用されている同名の「越前武生駅」は、新幹線開業に合わせて「武生新」駅へ改名される予定です。
駅外観は越前市に飛来するコウノトリをモチーフとしたデザイン。
現在は何もない越前たけふ駅。駅の目の前には田が広がっていて美しい風景です。
駅構内はモノトーン調のクールなデザインで、2面4線のホームが設置される予定です。
駅前広場も、トイレやらの設備がほぼ緩行しているようでした。
敦賀駅
最後は敦賀駅。福井駅と同じく、こちらも在来線の隣に新幹線ホームが設置されます。
福井・越前武生と異なり、こちらはまだ建設道半ばといった感じですね。
これは冬季の豪雪により工事に遅れが発生したことが原因で、駅舎の完成は2023年9月を予定しています。
駅は、敦賀と北海道を結んだ北前船をイメージしたデザインとなる予定で、2面4線ホームが建築されます。
敦賀駅では、新幹線ホーム下に特急サンダーバード・しらさぎが乗り入れる予定で、乗り換えがスムーズになります。
【参考】敦賀駅の仕様
駅本屋:鉄骨造2階建 約12,000㎡
旅客上屋:鉄骨平家造 約12,700㎡
ホーム形状:島式2面4線
新幹線ホーム長:312m(12両編成)
在来線ホーム長:265m(12両編成)
高さ:約37m
駅舎幅:約44m
同位置から比較。撮影は2008年です。風景・車両共にここまで変わろうとは…
駅東部の様子。サンダーバード・しらさぎが乗り入れる部分がちらっと見えます
先程の地点から北上。駅全景を改めて見てみました。いや~でっかい…。
ここは「やまなみゲート」というそうです。JR西日本の駅名標っぽいデザインです。笑
終点である敦賀駅から先も線路が建設されていますが、これは車庫(敦賀車両基地)への引き上げ線になります。
大阪までやってくるのは果たしていつの日でしょうか…
現在は地元の建設促進同盟会が「2030年度末頃を目処に」という要望を政府へ陳情しています。