福井駅から分岐している越美北線。
一般的なローカル線だと思っていたのですが、ここには戦国武将朝倉家の本拠地である一乗谷があったり、殆どの区間で信号がなかったりとちょっと変わった面白い路線です。
福井鉄道やえちぜん鉄道撮影のついで、一乗谷に興味があったので立ち寄ってきました。
福井駅
越美北線の起点は越前花堂駅ですが、一駅隣ということもあるのかターミナルである福井駅に直接乗り入れています。
車両はキハ120形が担当。朝ラッシュ時のみは2両編成になっているようでした。
一乗谷駅
福井から10.9キロ先にあるのが、一乗谷駅です。
ホームは1面1線。
待合小屋がある以外は本当に何もない、「これが田舎の駅」というものを体現したようなホーム。
駅名標。
これだけ見ると普通のローカル駅ですが、実は一乗谷は戦国時代に織田信長と戦った朝倉義景氏率いる朝倉家が本拠を置いていた由緒正しき地です。
一乗谷城があった場所には、城下町が復元されています。
一乗谷城自体は山の上に位置しています。流石に暑すぎて昇る気にはなれませんでした…。
越前高田駅
一乗谷駅から一つ進んだ先にあるのが越前高田駅。
福井から14キロ先になります。
駅名は周辺地名が「高田町」であることに由来します。
ちなみにかつての大阪駅11番ホームではこの駅が永平寺の最寄りとして紹介されていたのだとか。
市波駅
最後は市波駅。一乗谷・越前高田…と続いた先にあります。
市波の駅名標。こちらも越前高田と同じく地名が「市波町」であることからこの駅名となっています。
福井からは15.2キロ先にある駅。一乗谷よりは民家が見えますね。
ちなみに越美北線には信号が一切ありませんが、これは特殊自動閉塞式といって
・行き違い出来る駅と駅の間には車両が1つだけ
・駅構内にセンサーを設置して、車両がどこにいるのかを把握出来るようにする
という路線の管理が行われていることが理由です。
この先の列車本数が少なくなる区間である越前大野~九頭竜間では、更にスタフ閉塞式を採用しているそうです。