福井県敦賀市にある「小刀根トンネル」。
一見何の変哲もないトンネルに見えますが、実は現存する中で日本最古の鉄道トンネルなのです。
立ち寄る予定はなかったのですが、Googleマップにオススメされたこともあって行ってきました。
由緒正しき歴史
このトンネルは、明治政府が敦賀~米原間に鉄道の計画を建てたことで1881年に竣工した隧道です。
新橋~横浜、京都~大阪~神戸に続く、日本で3番目の鉄道路線となりました。
トンネル上部にある要石には「明治十四年」の揮毫が記されています。
トンネル手前には、ここがいかにすごいのかを説明するボードも建てられています。フォントからしてかなり新しいもののようです。
小刀根トンネルは、日本遺産・および土木遺産に指定されているとのこと。
くぐってみる
昼間なのに真っ暗でちょっと怖いですが、くぐってみることに。
隧道は綺麗なレンガ積みで苔らしきものが見られる他、蒸気機関車の出す煙らしき煤が残っているようです。
隧道径は4.72m、幅4.27m。トンネル全体の高さは6.2m、幅16.7mだそうです。
かの有名なD51機関車はこの小刀根トンネルにあわせて採寸・製造されたのだとか。
こわ…夜とか絶対これないやつですねこれ…
長さ56mのトンネルを通って、おそるおそる反対側に出てきました。
夏ということでカマドウマ(虫)がびっしりついてるかなと思いましたが、思ったよりは何もなくて拍子抜けでした。
ちなみに行った時は気づかなかったのですが、このトンネルの少し前にある橋(ガードレールの部分)も実は歴史価値のある橋なんだそうです。