【阪急】神戸線「武庫川新駅」が正式合意!85年以上ぶりの新駅設置へ

【阪急】神戸線「武庫川新駅」が正式合意!85年以上ぶりの新駅設置へ

阪急電鉄・尼崎市・西宮市の3者は、阪急神戸線の武庫川上を流れる橋梁部分に設置される「武庫川新駅」について、合意書にサインしたとカンテレが報じています。

神戸線の新駅は1937年の武庫之荘駅以来、85年以上ぶりとなります。

当然ながら駅名はまだ決められておらず、この記事では便宜上「武庫川新駅」としてご紹介します。

 

武庫川新駅の仕様

 

出典:武庫川周辺阪急新駅に関する検討会「(仮)武庫川周辺阪急新駅に関する検討について 報告書」令和3年9

駅は、阪急神戸線西宮北口~武庫之荘間にある武庫川の真上に設置されます。図面によると、独立した島式ホームになるようです。

 

出典:「(仮)武庫川周辺阪急新駅設置による効果・影響について報告書」平成28年12月

 

当地の位置関係はこんな感じ。西側に西宮北口、東側に武庫之荘駅が並び、ちょうどその中間地点となります。南側にはJR甲子園口駅も見えます。

この区間の駅間距離は3.3kmと比較的長く、1942年には既に駅設置の構想が浮上していました。

撮影:新御堂筋様

1999年には、阪急が橋の改良工事が行った際、駅が作れるようあらかじめスペースを確保(上下線の橋に空間を作る)していました。

 

積極的な西宮、消極的な尼崎

長らく構想にはあった今回の新駅ですが、西宮市は駅設置の要望が強く積極的だった一方で、尼崎市が財政難によって消極的と二者の態度には差がありました。

2013年には既に駅設置の検討会を発足させて審議がスタートしましたが、消極的な尼崎市は長年検討会すら欠席するありさまで、駅設置は延期され続けてきました。

 

しかしながら、この姿勢をみかねた尼崎市議員である蛭子秀一議員中野洋昌議員(いずれも公明党)が積極的に動いたことや、2019年には沿線住民からの署名を3万5,000人分集めたことから、市議会においても動き出しました。

尼崎市の人口は45万人なので、7%程度の住民が動いたことになります。

 

蛭子秀一議員
本年6月に、我が会派、安田議員が質問しており、私も何回となく繰り返し質問をして訴えておりましたが、将来に向けて、道路に関しては武庫地域の慢性渋滞解消のため、災害時避難経路の確保など、早期着手協議を進めることを提言させていただいております。交通渋滞対策はもとより、住環境の向上、災害対策など、市民の安全・安心な暮らしに資する道路インフラの整備、とりわけ武庫会により大庄武庫線と阪急電鉄神戸線による分断解消対策等の要望署名3万5,000筆余り、武庫川周辺の阪急武庫川新駅の設置要望署名約3万5,000筆、合わせて7万666筆分の署名簿を提出されました。

出典:尼崎市議会議事録「尼崎市 令和 2年  9月 定例会(第21回) 09月10日-03号」

これらを経て、尼崎市もようやく建設へ方針転換昨年9月に検討会が再開されていました。

武庫川新駅は各駅停車のみが止まる予定で、完成時期は未定。阪急電鉄の社長によると「10年以内の駅設置を目指している」とのことです。

 

関連リンク

【阪急】武庫川新駅、8年の審議を経て検討合意。阪急神戸線

 

参考文献

関西テレビ「【速報】阪急神戸線『新駅』85年ぶり誕生 「武庫川」真上に設置 阪急電鉄・西宮市・尼崎市が合意




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