ほくほく線を「ミニ新幹線化」させる?新潟県が検討中

ほくほく線を「ミニ新幹線化」させる?新潟県が検討中

新潟県が、ほくほく線および信越本線・えちごトキめき鉄道ひすいラインをミニ新幹線化する検討を行っていると新潟日報が報じています。

更にミニ新幹線化を行い、北陸新幹線へと接続させたい意向を示しています。マジか…!!!

 

ミニ新幹線とは

そもそもミニ新幹線とは、新幹線の速度に対応できる在来線規格の電車のことを指します。

線路幅を新幹線と同じ広いゲージへ交換して直通でき、一方で車体は在来線にあわせて小さく作られるので、既存の設備をそのまま流用でき、コストを抑えれるメリットがあります。

秋田新幹線や山形新幹線はミニ新幹線として建設されており、東北新幹線のある盛岡(秋田新幹線)・福島(山形新幹線)から分岐し、在来線の線路を通じて秋田・山形まで走っています。

秋田新幹線で用いられるE6系や山形新幹線のE3系は、新幹線車両としては小ぶりな寸法です。

新幹線・在来線のどちらにも対応する為、乗降口へステップが設けられています。

写真のE3系に注目すると、ドア下のステップが下りていることがわかりますね。

 

敦賀までくるかも

この例のようにミニ新幹線化した路線は、ほくほく線を上越妙高駅で、信越本線を糸魚川で接続させる構想です。

ほくほく線は直江津までいかず、途中で分岐させて上越妙高までのルートが提案されています。

計画案ではその先が示されていませんが、秋田新幹線などと同じように直通して敦賀まで、将来的には大阪までやってくるかもしれませんね。

新潟県がこの案を出したのは、県内の移動があまりスムーズではないことが背景にあります。

現在県西部の糸魚川・直江津地区と、東部の長岡・新潟地区との移動には、約1時間半から2時間の所要時間がかかっています。

もしミニ新幹線が出来れば、新幹線開業で却って不便になった県内交通の高速化が再び実現出来ますね。

 

「高速進行!」が戻ってくる?

元々ほくほく線は、在来線最速の160km/hで運行していた「特急はくたか」が走っていたこともあり、高速・速達路線としては非常に優秀な路線です。

現在はHK100形による普通電車や快速電車だけが走っており、やや設備を持て余している感は否めません。

「はくたか」が走っていた際には黒字路線として有名でしたが、新幹線が出来てから決算もあまり良くはなく、赤字が続いています。

ミニ新幹線が走れば、再び「高速進行!」な勇姿を拝め、北越急行も元気になるかもしれませんね。

 

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参考文献

新潟日報「新潟市⇔上越地域の鉄道高速化へ、新潟県が新たに2案 長岡-糸魚川間とほくほく線をミニ新幹線化、時間短縮効果など比較検討

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