北越急行は、えちごトキめき鉄道およびJR東日本が行うダイヤ改正にあわせ、ほくほく線のダイヤ改正を行うと発表しました。
残念なことに、同社の看板列車であった「超快速スノーラビット(3830M)」が廃止されるようです。
また快速列車も廃止され、全列車を各駅停車とする模様です。
(情報提供:とす様)
新快速よりも早い電車
超快速「スノーラビット」は、日本最速の特急だった「はくたか」の後継車両として2015年3月のダイヤ改正から誕生。
担当車両はHK100形でしたが、
・表定速度が88.6km/hで、韋駄天で知られるJR西日本「新快速」よりも早い
・特別料金が不要
・そして何より「はくたか」に使用されていた681/683系の愛称が「Snow Rabbit Express」であったことから、その伝統を受け継いだ車両
などから話題となっていました。
2022年の改正で1往復が廃止されており、残っているのは直江津方面新井行きの1本のみ(越後湯沢駅9:14発、3830M)となっていましたが、今改正で[830M]普通直江津行きとなります。
【従来】
[3830M]超快速「スノーラビット」:越後湯沢9:14→直江津10:15→上越妙高10:33→新井
【改正後】
[830M]普通:越後湯沢9:14→直江津10:50
超快速「スノーラビット」は8年で運行を終えることとなります。
スピードダウン
超快速の廃止と合わせ、快速列車の運行も終了となり全列車が各駅停車となります。
また、従来110km/hで運行されてきたほくほく線ですが、改正後は最高速度95km/hでの運行にスピードダウンする模様です。
このことは、今年4月に発表された事業報告書にも記載があり、有言実行なダイヤ改正となったようです。
鉄道設備のスリム化及び効率化によるコスト削減に取り組みます。具体的には新型コロナウィルスの影響による移動需要の減少など実態に合わせた列車ダイヤや運行車両数など更なる見直しを行い、車両や設備の検査費用等の削減に取り組みます。
出典:北越急行「第38期 事業報告」
北越急行ほくほく線は、「電車でGO!2」にも出てきた路線なことや、かつて日本最速の160km/h運転を行っていたことで鉄道ファンの知名度も高い路線です。
全体的に厳しい経営状況を感じる今回の改正。今後また快速運転が復活することがあるのでしょうか…。
関連リンク
参考文献
北越急行「2023 年 3 月 18 日 ほくほく線ダイヤ改正」