新潟県議会内における建設公安委員会にて、コロナウイルスの影響で経営が悪化している北越急行と、同じく新潟県に鉄道網を展開するえちごトキめき鉄道(トキ鉄)を合併させる案が出ていることが新潟日報の記事にて明らかになりました。
案を出したのは佐瀬浩市氏(交通政策局長)です。
値下げや運用が
両社は設立の経緯こそ異なるものの、新潟県が出資する新潟県西部の鉄道事業者という点は同じです。
北越急行へは55%、えちごトキめき鉄道へは93%を出資する筆頭株主です(詳しい株主構成は後述)
あくまで「案の一つ」であり本決定ではありませんが、もし実現すれば料金の一体化による運賃値下げが実現するかもしれませんね。
趣味的にもHK100型が妙高高原まで行ったり、ET127系が六日町までいったり…なんてことが起きるかもしれません。
北越急行にとっては…
ただ、北越急行は単年度で赤字とはいえ、特急「はくたか」が積み上げてくれた膨大な資金を保持し、その資金を投資して資産運用を行うなどの営業努力を続けています。
合併すればその資金が一方的にえちごトキめき鉄道へ流れることになってしまいますが、このあたりは果たしてどう説明をつけるのでしょうか…。
株主構成
北越急行(上位5者)
・新潟県…54.84%
・上越市…13.18%
・十日町市…11.94%
・第四銀行…5%
・北越銀行…3.33%
・東北電力…3.33%
えちごトキめき鉄道
・新潟県…93.09%
・上越市…3.01%
・糸魚川市…1.67%
・妙高市…1.08%
関連リンク
参考文献
新潟日報「トキ鉄と北越急行 統合検討も 新潟県 ウイルス禍で経営悪化」
北越急行「第35期 事業報告」
えちごトキめき鉄道「第 11 期(2020 年度)事業報告」