南海電鉄、8月から自動運転の試験開始へ…京三製作所とタッグ

南海電鉄、8月から自動運転の試験開始へ…京三製作所とタッグ

以前お伝えしたように、南海電鉄は和歌山港線にて自動運転の実証実験を2023年8月から実施すると発表しました。

これにより、将来的には列車の自動制御が可能となることで、安全性や効率性の向上が期待されます。

 

自動運転概要

試験開始日:2023年8月~ 昼間・夜間
試験路線:和歌山港線 和歌山市~和歌山港間 2.8km
担当列車:8300系2両編成(旅客の乗車はしない)
目標:自動運転レベル GoA2.5を高師浜線・和歌山港線にて将来的に導入

試験内容:
①南海電鉄の「自動列車停止装置(ATS-PN)」に、京三製作所と共同開発した「高機能型の自動列車運転装置(高機能ATO)」を組み合わせた自動運転システムの安全性について
②運転士が運転する際と同等の目標速度への加速・減速、停止精度等

目標とする自動化レベルは「GoA2.5(係員が添乗する自動運転)」です。

鉄道の自動運転には以下のレベルがあります。

自動運転には、JIS規格などで定められたレベルがあります。

GoA0:目視運転(路面電車)
GoA1:非自動運転(一般的な路線)
GoA2:半自動運転(大阪メトロ 長堀鶴見緑地線など)
GoA2.5:緊急操作を行う係員が乗る自動運転(今回目標とする段階)
GoA3:添乗員付き自動運転(舞浜リゾートライン)
GoA4:完全自動運転(大阪メトロニュートラム、神戸ポートライナーなど)

これらの導入に向け、2022年7月から地上子の設置や測量結果のデータベース化などを行い、1年にわたって準備が進められてきました。

 

和歌山港線の概要

今回自動運転の試験を行う和歌山港線は、「めでたい電車」で有名な7100系2両が、毎時1本程度行き交うのんびりとした単線路線です。

歴史的な経緯から、路線は和歌山県と南海電鉄が別々で保有しており、最も短い鉄道事業者として(ごく一部で)有名です(?)

前回記事では8300系・2000系あたりで試験を行うのかなと予想していましたが、予想通り8300系での運転となりました。流石に7100系はなかったですね(笑)

 

関連リンク

【まさかの】南海和歌山港線で自動運転を実施へ

日本一短い鉄道事業者は和歌山にあった?【コラム】

 

参考文献

南海電鉄「自動運転走行試験を2023年8月頃から開始します」、2023年6月13日

京三製作所「『係員付き自動運転(GoA2.5)実現』に向けて 南海電鉄 和歌山港線で自動運転走行試験を 2023 年 8 月頃から開始します 」、2023年6月13日

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