西日本旅客鉄道株式会社は、2021年度(2022年3月期)の決算を発表しました。
今回の発表によりますと、黒字か赤字かを示す「親会社株主に帰属する当期純利益」は、1190億円の赤字決算となりました。
売上高1兆円を回復し赤字額も縮小していますが、JR東日本と同様に黒字転換まではたどり着かず、やや厳しい結果となっています。
概況
昨年度は民営化後過去最大となる2455億円の赤字を計上していましたが、今期は売上高1兆円まで回復、赤字額も1190億円まで戻っています。
とはいえ、営業利益・経常利益・純利益はどれも赤字で、俄然厳しい数字であることには変わりありません。
撮影:もぐら様
2021年度はN700S系の導入を行った他、新型検測車「DEC741」形の導入も話題となりました。
但し今後の車両投入計画については「やくも」用の273系以外白紙化されている他、駅時刻表の撤去などJR東日本ほどではないものの行き過ぎた合理化を始めており、利用者からは不評の声が出ています。
部門別
セグメント(部門)別に見ると、以下の通りとなりました。
【各部門の営業利益】
運輸業:▲1,443億円
流通業:▲86億円
不動産業:300億円
運輸業・流通業共に赤字が続きます。不動産業だけではなかなかカバーしきれていませんね。
GW明けの5月10日にはJR九州が決算発表開示を行う予定です。
関連リンク
参考文献
西日本旅客鉄道株式会社「2022年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」