近畿日本鉄道は、2023年4月1日に運賃の値上げを行う構想を発表しました。
その中で2025年度までの設備投資計画も合わせて発表していますが、なんと「一般車両を新型車両へ置き換える」という文言が登場しています!!
沿線住民の悲願だった新型通勤車両、ようやく叶いそうですね…!!
(情報提供:Kurama2519-T様)
(3)主要な投資内容
2023年度から2025年度までの間、設備の健全性維持、安全・防災対策、駅の美装化・既存車両の改修等、継続して強化する施策として約530億円を投じるほか、新たに取り組む施策等を下記のとおり計画しております。①一般車両の更新、車内防犯対策
(2023年度~2025年度の投資額計:約180億円)ア.老朽化した一般車両の更新
新造から55年を超えた高経年の車両から更新を進めます。昭和40年代に製造した車両の約450両について、2024年度以降、お客様のご利用状況を見極めたうえで、必要分を順次新型車両に置き換える計画です。出典:近畿日本鉄道 1)
散々ネタにされた新車
長年
「特急ばかり新車が入る」と愚痴をこぼされ
「京都地下鉄20系が実質新車なのでは???」とネタにされ
「B更新車両をまた更新してC更新にするのでは?」と諦念の境地にされてきた
近鉄にようやく、ようやく新車が入ることになりそうですね…!!
近鉄における一般(通勤)車両の新車は、阪神なんば線開業に合わせて導入された2008年の9820系EH30編成(シリーズ21)以来、13年ぶりになります。
やはり近鉄が株主を務め、長年新車を導入してきた近畿車輛がまた請け負うことになるのでしょうか。
近鉄といえば赤い電車ですが、新型のシリーズ21はグレーと白というデザインなので、新型車両もシリーズ21カラーを受け継いで違う色になるかもしれません。
また、ステンレス車両導入の線も考えられますね。
180億円?
導入時期は2024年度以降で順次置き換えていくとあります。置換は経年55年を迎えた車両を優先に、昭和40年代に製造された450両が対象です。
ただ、投資費用は3年間で180億円となっており、1両1億円と仮定してもその製造数は180両程度に留まります。
【追記】2025年度までに80両を置き換える事が判明しました!
80両なので、450両のうち1/5程度といったところ。
全車両の置き換えまで、まだまだ先は長そうですね…。
関連リンク
参考文献
- 近畿日本鉄道『鉄軌道旅客運賃の改定を申請しました』2022年4月15日