南海電鉄は、コロナウイルスによる影響で深夜時間の利用者数が減少していることから、終電の繰り上げを2021年5月に行うと発表しました。
今回のダイヤ修正では、深夜のレア電車である「普通/住ノ江行き」と「各停/堺東行き」が消滅するものとなっているようです。
また、これによって最終の新幹線との接続ができなくなってしまっています(後述)
変更内容
南海本線

難波24:25発の普通/住ノ江行きの運転を取りやめ、難波24:08発の白線急行/泉佐野行きが最終に。
普通列車は難波24:00発の羽倉崎行きが最終に(25分の繰り上げ)
高野線

難波24:25発の各駅停車/堺東行きの運転を取りやめ、難波24:10発の区間急行/三日市町行きが最終に。
各駅停車は難波24:00発の千代田行きが最終に(25分の繰り上げ)
堺東行きは昭和58年頃には既に設定が確認されている名門列車ですが、40年の時を経て消滅することになってしまいました…。
新幹線との接続ができず
この列車の消滅により、新大阪駅に到着する東京方面からの最終新幹線との接続が不可能になってしまいました。
【参考】
東京方面から
のぞみ265号 新大阪23:45着
御堂筋線
新大阪23:56発 → なんば0:11着
新大阪0:01発(最終)→ なんば 0:16着
南海
普通・各停どちらも難波24:00発
いずれもなんばに到着するのは、0時を過ぎた時刻。
今回の最終繰り上げで南海本線・高野線共に0時丁度の列車が最終電車となるので、最終新幹線とは接続できないことになりました…。
24時以降の利用者が27%に
南海電鉄によると、深夜時間帯の利用客は2020年では651,000人だったものの、2021年には467,000人にまで落ち込んでるそうです。
特に24時以降の利用客に絞ると、2020年との比較で27.6%にまで減少しているとのこと。
これらを理由として、ダイヤ修正を行うようです。
住ノ江行き・堺東行き共に、確認できる中では2005年からダイヤの設定があります。
少なくとも15年以上に渡って運行されてきた名物行先でしたが…残念です。
関連リンク
参考文献
南海電鉄「南海線・高野線の最終列車運転時刻を繰り上げます ~南海線ダイヤ改正時(2021年5月予定)に実施~ 」