以前もお伝えしましたが、京橋駅横にあったイオン(元ダイエー)が閉店されて、今年で5年が経過します。
大阪環状線・学研都市線・京阪電鉄の3つの駅に囲まれた非常に好立地の場所で、長らく京橋のシンボルでもありました。
しかしながら、2024年になっても本格的に開発はなされず、暫定施設があるに留まっています。
何故開発されないのか?をご紹介すべく、現地の様子も記録してきました。
閑古鳥が鳴く京橋
現在、イオンは「fulali kyobashi(フラリ 京橋)」という暫定施設を運営しています。
現地は京橋ど真ん中ということもあり、背後には京橋の町並みがよく見えています。
……
なんだろう、この場末感は…。夜になるともう少しにぎやかなんでしょうか。
ベンチにテーブルと、屋根を兼ねた太陽光発電らしき面白いスペースもあるっちゃあるんですが…
学研都市線からは本当に目の前です。
かつてはこのまままっすぐ行って京阪電車と乗換が出来たんですが、現在はやや迂回する形になっています。
何故開発されない?
このように、5年が経過しても微妙な状態が続いているのは、京橋地区全体の再開発プランが決まらないことが背景にあると思われます。
具体的には、学研都市線の地下化と、幹線道路である玉造筋の国道1号線までの延伸が大きなポイントです。
少し見づらいですが、画像の44番の点線が玉造筋の延伸部分です。
ここを完成させるには、うっすら横方向を通っているJR学研都市線を地下にしないと話が進みません。
逆に言えばここを道路が通れば、イオンも動きを見せることが出来るようになります。いわば行政待ちの状態なんです。
学研都市線の地下化工事は、2000年度に一旦は決まりかけました。
ところがこの当時の大阪市の財政状況は最悪で、地下化工事に伴う650億円の負担が出来ずに長らく計画が停滞しています。
しかし、2021年からようやく立体交差化(地下化)工事実現に向けて調査を開始し、動きを見せ始めています。
京橋界隈は、現在再開発の機運が醸成されつつあります。
大阪メトロ長堀鶴見緑地線京橋駅上に存在する「コムズガーデン」は2025年春にリニューアルすることを発表、京橋にターミナルを置く京阪電鉄も、2030年度までに自社ビルの再開発(高層ビルの追加建設)へ取り組むと報じられています。
あとは立体交差化が進めば、
・京橋駅地下化
・玉造筋の国道1号線への接続
・イオン京橋店の再開発…
とトントン拍子に話が進み、天王寺に次ぐ大阪市第4の繁華街……の割に、微妙な立ち位置の京橋が大きく発展することでしょう。
2023年時点ではまだ検討中の段階ですが、早く実現へ向けて動き出しますように…。
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