イオン京橋跡地を暫定開発へ。本格的な開発が出来ないのは何故?

イオン京橋跡地を暫定開発へ。本格的な開発が出来ないのは何故?

イオンモールは、2019年に閉店した「イオン京橋店(旧ダイエー京橋店)」に暫定的な施設を設置し、2023年夏から営業を開始すると発表しました。

旧近畿車輛の工場跡地という広大な敷地が現在に至るまで何も出来ていなかったので、ひとまずは喜ばしいといえるでしょうか…?

 

施設概要

所在地: 大阪市都島区片町二丁目1-1
敷地面積: 約14,800㎡
延床面積: 約480㎡
駐車台数: 約190台
開業予定: 一期開業 2023年夏 、 二期開業 2023年秋

2023年の夏に第一期を、同年秋に第二期をオープンすると発表しています。

具体的な内容はまだ伏せられていますが、休憩やイベントが開催できる駅前広場、レストラン等の導入などを計画しているようです。

駐車場もこの地区としてはかなり大規模な190台を収容します。

 

何故再開発しない?

非常に広大な敷地があるにも関わらず暫定的な建物として開業するのは、JR学研都市線の地下化計画・および玉造筋の延長を待っているからではないかと推測しています。

プレスリリースでも、

「都市再生緊急整備地域」に指定されている

とあることから、立体交差化を待っているものと推測されます。

このエリアを図示するとこんな感じ。

現在、玉造筋が非常に中途半端な位置で終わっており、あと500m程度先にある国道1号線と接続できれば…という状態。

そしてそれを実現するには、学研都市線との立体交差化が不可欠です。

既に高架路線として大阪環状線があることや京橋から先では地下に入ることから、地下にするしか手段がありません。

2000年に一旦は着工準備に入ったものの、大阪市の財政状況悪化から凍結され、以後20年にわたって塩漬けにされていました。

ところが、2021年5月から再び調査を再開しており、今後の動きが期待されています。

元イオン京橋店の敷地はそれらにちょうど隣接する立地で、確かにこれらが進まない状態では建物の計画も出来なさそうですね。

京橋街区は古くからの繁華街と、平成初期に街開きしたビジネス街「大阪ビジネスパーク」の2つで街が形成されています。

今回のイオン京橋の立地は、その2つを結ぶ黄金地帯。更に玉造筋延伸がなされれば、極めてアクセス性の良い物件・立地として期待できます。

現在イオンではオフィスビルと商業施設の複合形態も始めていますが、まさにこの地に最適な形態ではないでしょうか。

京橋の都市開発が早急に進みますように…。

 

関連リンク

解体中の京橋イオン(旧ダイエー)を見てきました

【記録写真】来月閉店する京橋イオンを見てきました

【朗報】学研都市線京橋駅、地下化に向け検討再開

 

参考文献

イオンモール「イオン京橋店跡地の「京橋暫定利用施設」建築について

Re-urbanization -再都市化-「イオン京橋店跡地(旧ダイエー京橋店)に暫定施設!レストランやイベント広場を整備、 2023年夏に1期・秋に2期開業予定




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