各メディアで「75年ぶりの新規開業路面電車!」と銘打たれ、今日から華々しく開業する栃木県の宇都宮ライトレール。
宇都宮市・芳賀市の2つを結ぶ真っ黄色なLRV車両は、路面電車の斬新な未来を感じさせますね。
…ところで、各メディアで75年ぶりと銘打たれている割には、どこも75年前の路面電車はどこなのかを取り上げておらず、ちょっと気になっていました。
そこで鉄道を取り扱う当サイトが、75年前に開業した路面電車についてざっくりと調べてみました。
富山の…
結論から言うと75年前に開業した路面電車は、富山地方鉄道の高岡軌道線…今でいう万葉線です。
1948年4月10日、富山県第2の都市である高岡市内、地鉄高岡~伏木港間7.3kmの路線が開業しました。
このうち途中の米島口~伏木港間については、残念ながら1971年に僅か20年近くで廃止されており、現在は見ることが出来ない区間となっています。
運営会社としては
富山地方鉄道
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加越能鉄道
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万葉線
と変遷を辿っており、現在の万葉線とは別事業者(富山地方鉄道)が開業させています。
全区間を走っていたデ7000
新しいタイプのアイトラム(MLRV1000形)はないですが、旧型のデ7000形はこの高岡駅前~伏木港間を走っていたことがあります。
今の宇都宮ライトレールのように、あの当時も大勢の高岡市民の期待を乗せて走っていたんでしょうねぇ…当時の人の想いを汲むと胸熱ですね。