2019年に導入された、富山地方鉄道の新しい特急電車である「キャニオンエクスプレス」…いや、「ニューレッドアロー」と言ったほうがわかりやすいでしょうか。
富山に登場した、平成生まれのニューフェイスを見てきました
外観
キャニオンエクスプレスは、西武鉄道から譲渡された元10000系「ニュー・レッドアロー」です。
先代の「レッドアロー」に続いて武蔵国からやってきたことで、新旧両者が富山で出揃うことになりました。
富山地方鉄道での形式名は「20020形」となっています。
富山地方鉄道では、電動機の馬力+形式という符号方式が採られています。
この「キャニオン・エクスプレス」は、200馬力+20形で「20020形」と呼ばれます。
外観やカラーリングは西武時代そのままとなっており、ドア横に「富山地鉄」の文字とロゴが入る点のみが違っています。
トイレ部分にあった「NRA」のロゴは撤去されています。
車番は、元の凸文字を白で塗りつぶして、横に黒い文字を書くだけという雑っぷりを見せています(笑)
内装
車内の様子。車内や座席も概ね西武時代のそのままの状態です。
ただ、車掌・運転士から客室内を見通せるようになのか、貫通扉は閉まらず固定化されていました。
長年、昭和46年頃にデビューした元京阪3000系が最新系列だっただけに、座席設備は一気にグレードアップしましたね…笑
唯一大きな手が加えられているのは、モハ20021号車の後ろ側。
ここは元トイレでしたが、不要と判断されたのか全て取り払われて横向きの座席が取り付けられています。
車内の車番プレート部分。「クハ221」の文字と稲荷町テクニカルセンターの銘板が輝いています(笑)
余剰車
今回西武時代から譲受されたのは、10102・10202・10106・10206の4両です。
このうち3両は運用に就いていますが、残りの1両「10606」号車については、部品取り用として稲荷町にて留置されています。
地鉄レッドアローの運用は?
この「キャニオンエクスプレス」ことレッドアローの運行時間ですが、ダイヤは固定化・公開されていないのではっきりと「この時間」とは言えません。
ただ、通常2両運転の地鉄では珍しい3両での運転なので、「3両編成での運転ダイヤ」はある程度固定化されており、上滝線(南富山方面)の朝ラッシュを中心に運用されるようです。
沿線には高校や株式会社不二越の事業所があることから、ラッシュ時の輸送需要が高い
私が撮影したとき(冬季)では、このダイヤでした。
(20010型・ニューレッドアロー)
[603列車] 電鉄富山 6:09発 → 岩峅寺6:44着
[606列車] 岩峅寺 6:50発 → 電鉄富山7:25着
[609列車] 電鉄富山 7:41発 → 岩峅寺8:17着
(16010型・レッドアロー)
[605列車] 電鉄富山6:34発 → 岩峅寺 7:10着
[608列車] 岩峅寺7:21発→電鉄富山 8:05着
→回送・入庫
富山地方鉄道は夏季(4/15~11/30)と冬季(12/1~4/14)で運用が異なり、冬季は立山黒部アルペンルートが閉鎖される(=宇奈月温泉・立山への需要が経る)ことから、主に上滝線での運用となっているようです。
皆さんも富山へ訪れた際には、ぜひレッドアロー…じゃない、キャニオンエクスプレスを追いかけてみてくださいね。
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