南海千代田工場にて、6000系のトップナンバーである6001Fが無塗装化していることが明らかになっています。
現地は高野線千代田~河内長野間で、本線のすぐ横に位置していて車窓からもよく見えます。
私も今回、実際に現地まで足を運んでその様子を伺ってきました。
オールシルバーな車体
6002号車側(橋本方)。通常の6000系にはビート部分にラインカラーがありますが、それらが綺麗さっぱりなくなっているのがわかります。
またナンバープレートについても塗装がなくなり、銀色がむき出しになっています
こちらは反対の6001号車側(難波方)。当該車両は4両編成を組んでいますが、全車両ともこの状態になっていました。
足元はビニールで覆われています。ピカピカの車輪が垣間見えますね。
実はこれ検査前というわけではなく、既に検査後の試運転を終えた後の状態です。試運転自体は2023年7月12日に実施しており、試運転後にわざわざ塗装を剥がしたことになります。
通常の6000系のデザイン。シルバーなのはそのままですが、コーポレートカラーであるブルー・オレンジのラインを纏っています。
南海電車といえば緑色と言われるほど、長らく緑色を採用してきた南海ですが、関西空港開業を狙ったCI戦略として、現在のブルー・オレンジに変更した経緯があります。
6000系の登場当初はこのようなオールシルバーの車体だったので、今回の様子はいわば登場当初の姿に復元されていることになります。
南海電鉄が以前発表した中期経営計画では、6000系の全車両更新を2025年度に実施することを明らかにしています。
もしもこれが引退に合わせたメモリアルリバイバルだったとすれば……胸が熱くなる展開になりそうですね。