常設の一体型改札としては日本初となる、VISAタッチ方式を採用した改札機が泉北高速鉄道にて運用を開始したとの報を聞き、見てきました。
大阪府民なら誰が知るあそこへ
やってきたのは光明池駅。大阪府民なら一度は聞いたことがあるであろう「光明池自動車試験場」の最寄りです。
そんな光明池駅に設置・運用が開始された、日本初のVISAタッチ一体型改札がこちら。
元々泉北高速鉄道・南海電鉄で試験的にVISAタッチ改札の運用はされていましたが、本格的な運用は初めてとなります。
VISAタッチとは?
VISAカードが提供する非接触型決済のこと。
使い方としてはICOCAやiDなどと同じですがややレスポンスが悪いのがデメリット。
これまでは買い物などを中心とした使い方に限られ、瞬時の処理を必要とする交通系では見送られてきました。
しかしロンドンやシンガポールの鉄道では既に導入されており、現地の小銭を用意する手間が省かれたり、交通ごとの独特な切符ルールに縛られずに済むなど、海外旅行者向けには大きなメリットがあります。
日本の鉄道では車載式端末として、2020年に京都丹後鉄道へ初めて導入されています。
改札機は新造されたものではなく、既存の改札機にVISAタッチ・QRコード読取り部分を増設した形となっています。
増設分だけ、他の改札機よりも長さが伸びているのがおわかりになるかと思います。
床には「IC専用」が貼られていたらしきステッカーが剥がされ、「VISAタッチも使えるよ」というのがわかるサインが新しく貼付けされています。
今後泉北高速鉄道から日本中へ、このVISAタッチ改札機の運用が広がっていくのでしょうか。
関連リンク
参考文献
SMBC信託銀行「ロンドン・シンガポール・ニューヨーク… タッチ決済で電車に乗ろう!」
ビジネスIT「Suicaあるのになぜ? 交通機関で「Visaタッチ決済」が増えているワケ、Visaに聞く狙い」、森口 将之