以前当サイトの記事でもお伝えした、南海電鉄の各駅で行われているVISAのタッチ決済サービス「VISAタッチ」。
2021年4月3日~12月12日まで南海電車の主要16駅で実証実験がスタートしており、今回私もどんな感じなのかを見てきました!
VISAタッチで鉄道を通れるのは日本で初めての試みで、諸外国とのつながりが深い南海電鉄ならではのテストといえるでしょう。
設置駅は以下の通り。
【共通】
難波(2F中央改札口、3F北改札口)・新今宮(4F)・天下茶屋【南海本線・空港線】
堺(東口)・泉大津・和歌山市・りんくうタウン・関西空港【高野線】
堺東(西出口)・三国ヶ丘・金剛・河内長野・橋本・九度山・高野下・高野山
通過時間は?
やはり、最も気になるのが改札の通過時間ですね。
【南海のVISA改札機、通ってみた】
こんな感じで、カードを置いてちょっとかかります pic.twitter.com/vxcOn31LyY— Osaka-Subway.com/鉄道プレス (@OsakaSubwaycom) April 5, 2021
実際に試してみた感じだと、タッチして1秒静止→その後に扉が開く感じです。動画もアップしましたのでぜひご覧になってみてください。
諸外国に設置されている同じ端末(NFC Type A/B方式)と比べると思ったより速めな処理ではありますが、やはり専用設計のICOCA(FeliCa方式)と比較すると、少しもたつきも感じるところ。
これは改札内で処理し、終電後に計算するICOCA(ローカル処理)と違って、一旦ネットワークに接続して通信をする必要があるVISAとで仕組みが異なるからです。
平常時なら気になりませんが、朝ラッシュ時にこれを適用させるのはやや至難の業のように思います。
ただ、財布からカードの枚数を減らせるのは非常に大きいですし、一々それ専用にICOCAを発行したり、PiTaPaの審査を受けずに済むのは非常に大きなメリットだと感じます。
明細は翌日到着
ちなみに今回はデビットカードで決済したのですが、すぐに支払明細は届かないようです。
鉄道の知識に詳しいNはるさんによると、その日の終わりにクロージングして集計、翌日に請求を出す形になっているそうです。
実際に私のところへきた明細も、利用した次の日(6日)の朝6時になっていました。
…ということは、デビットカードに残高がなくとも決済できてしまうのでは。
試験内容
今回は難波→新今宮間で利用してみました。
難波駅のメイン改札部の左端に、今回のVISA専用券売機が登場しています。
床には「VISA」のステッカーがこれでもかというほど貼られていてちょっとシュール。
この改札、なかなかにスマートなデザインです。扉は透明感のあるアクリル製で近未来感があります。
こちらは既存改札に増設されたタイプ。
現行ICカードとVISAタッチは規格の違いやスケールメリットから、リーダー装置の共用化が難しいそうなので、このような後付タイプも今回の試験対象となっているようです。
改札を上部から。
VISAカードをタッチ部分拡大。
一方、こちらはQRコード読み取り部分。
4月中旬から開始する南海アプリで、発行したQRコードをかざすシステムです。
切符を通す必要がないので、メカ部分が省略されています。横は透明になっていました。
技術的な解説はこちらのサイトが詳しいので、ぜひ御覧ください。