泉北高速鉄道および南海電鉄は、2017年8月26日より南海高野線・泉北高速線のダイヤ改正を実施することを発表しました。
列車間隔の均等化や接続駅の変更などがありますが、なんといっても今回のダイヤ改正の目玉は「泉北ライナー増発」です!
南海電気鉄道株式会社(社長:遠北 光彦)と泉北高速鉄道株式会社(社長:福田 順太郎)では、泉北ニュータウン・トリヴェール和泉と大阪市内間の移動の利便性・速達性・快適性の向上 と泉北地域の活性化を目的として、平成29年8月26日に高野線・泉北線のダイヤを改正します。この改正により、特急「泉北ライナー」をはじめ、泉北区間急行や泉北準急行を増発するなど、高野線・泉北線の利便性の向上を図る施策を実施します。
出典:http://www.semboku.jp/wp-content/uploads/2017/06/20170608-press.pdf
☑泉北ライナーとは
2015年12月5日より、南海難波~和泉中央間で運行を開始した座席指定制の有料特急。準大手私鉄としては初の本格的な座席指定制特急列車。
大人気の泉北ライナー
泉北ライナーの人気を裏付けるかのような今回のダイヤ改正。設定から1年半で増発に踏み切るスピードを見ても、その人気度を伺い知れますね。
南海電鉄系の特急車両は損益分岐点が40%程度だそうですが、泉北ライナーの乗車率を毎週ウォッチしておられるぷにぷにさんのツイートを見ていると、これを大幅に超えている列車がかなりあるようです。
※乗車率参考 (2016年12月5日調査)
車両:泉北12000系(4両編成・座席定員248名)
・泉北ライナー62号(和泉中央6:43発):84%
・泉北ライナー64号(和泉中央8:13発):59%
・泉北ライナー63号(難波17:05発):16%
・泉北ライナー67号(難波20:07発):49%
・泉北ライナー69号(難波21:30発):58%
このように、泉北ライナーは全体的に乗車率が比較的良いものの、高い利用率が見込まれる朝ラッシュ時の62号と64号の間を埋める列車がなく、反対にラッシュ時を外した63号などは利用率が低調気味であることなどから、より柔軟なダイヤ編成を行う必要がありました。
“泉北線7時台”の列車を新設
今回のダイヤ改正では、
朝ラッシュ(平日)
上り(難波行き):2本→3本
下り(和泉中央行き):1本→2本夕ラッシュ(平日)
上り(難波行き):5本→9本
下り(和泉中央行き):5本→9本
を増発する模様です。
このうち、上りの難波行きについては、先ほど説明した62号と64号の間を埋める「和泉中央7:31→難波8:08着」の列車を設定するとのことです。
増発車両はまた11000系が登板?
撮影:ぷにぷに様
泉北ライナーに使用されている12000系車両は、現在は泉北高速鉄道が保有する1編成のみ。
実は、泉北ライナーが設定された当初、泉北12000系車両がなかったことから、しばらくの間は南海電鉄より11000系を借り入れて起用されていました。
今回の増発で車両が不足することから、またもや11000系を借り入れて再び登板させる可能性が高くなっています。
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