南海電鉄は、現在和泉中央直通の特急泉北ライナーに50000系「ラピート」での運行を行っていますが、2023年9月30日をもってラピートでの運行を終了すると発表しました。
2022年11月の電撃的なデビュー以来、11ヶ月でその任を解かれることになりました。
誕生の背景
元々この「泉北ラピート」は、2022年5月に車庫内で発生した30000系「こうや」の破損事故が発端です。
予備車がない30000系が事故を起こしたことで、高野線特急の不足が発生します。
急遽2000系による代替運行措置が採られるものの、いち早く有料特急での運転再開をせねばならない状況でした。
これにより、泉北ライナーで運行していた11000系(もと高野線特急車両)を高野線へ戻したのですが、今度は泉北ライナー車両が不足する事態に見舞われました。
折しも、コロナウィルスによる関西空港への輸送が激減していたことで、ラピートは運休措置が採られ逆に余剰状態が発生。
そこで、コロナで余っているラピートを急遽泉北ライナー向けに振り替え、2022年11月から運行を開始したのでした。
時代と車両故障というダブルパンチが原因で実現した「泉北ラピート」でしたが、さすがにもう今後はこういうものは実現出来なさそうですね…
突発的な対応に当たっていた50000系ラピート(50503F)、お疲れ様でした。
関連リンク
参考文献
南海電鉄「一部の泉北ライナーの両数変更について(50000系車両による運行の終了)」