JR東日本は、福島県沖の地震に被災し脱線したE6系(Z9編成)を来年度以降に廃車にすることを時事通信社や日本経済新聞社の取材にて明らかにしました。
先日廃車になるとお伝えした、H5系(H2編成)の連結相手となっていた車両です。
同列車は「やまびこ223号」として運用されていました。
守りきった英雄
出典:JR北海道「JR北海道グループ2021年度決算」
同車は、2022年3月16日に白石蔵王駅手前の2km地点で被災。脱線したやまびこ223号は、H5系(H2編成)10両、E6系(Z9編成)7両の17両編成で運転されていました。
このうち脱線しなかったのはE6系側の13号車のみで、残りは全て脱線していました。
外観上の点検では特に問題が見つかりませんでしたが、車体内部や配線機器・台車などで安全性を確認できない点があり、営業再開は出来ないとの判断を示しました。
Z9編成は2013年の竣工以来、9年での運用停止となります。
地震被災に対して、車内の乗客には誰一人死者を出さずに守りきったこの英雄に、H5系共々感謝の意を表明したいですね。
本当にお疲れ様でした。ありがとう。
関連リンク
参考文献
時事通信社「脱線のJR東新幹線、廃車へ 台車や機器、影響不明で―福島沖地震」、2022年10月20日
日本経済新聞「JR東日本、脱線した新幹線を廃車に 3月の福島沖地震で」、2022年10月20日