京阪電鉄は、2022年度の安全報告書を9月30日に公開しています。
その中で、同社の主力である7000系車両のリニューアルについて2022年度からリニューアルを開始するとの言及があります。
初めてのVVVF
7000系は1989-92年に登場した京阪本線を走行する車両で、全4編成の少数派系列です。今年で全車が経年30年を超えました。
基本的には革新的デザインであった先代6000系のキープコンセプトモデルで、外観上の変更点といえば
・前面の傾斜がなくなり垂直になったこと
・窓面積が広がり、鋭角的でキリッとした表情になったこと
・側面の窓枠が小さくなったこと
などが挙げられます。
京阪としては初めてVVVFインバータ制御を用いた系列でもあり、京阪と仲が深い東洋電機の官能的なサウンドを楽しめます。
厳密には京阪で初採用されたVVVF車は6000系の6014Fで、このうち三条方の3両(6014・6614・6114)がVVVF試験車として、界磁制御の他5両と連結して走行していました。
現在はこの3両が7000系7004Fへと組み込まれており、反対に7004Fから3両が6014Fへ転出するなど若干ややこしい状態となっています。
顔つきも6014F(写真左側)は7000系顔、7004F(写真右側)は6000系顔になっています。
先輩である6000系のリニューアルも残り2本というところまで進んでおり、以前もお伝えしたように2022年度中には全車がリニューアルを終える予定です。続いて、後輩分である7000系に着手していくようですね。
6000系のリニューアルメニューとしては
・車内LCDモニタの設置
・行先表示機のフルカラーLED化
・窓枠の黒塗り化
・標識灯をLEDに変更
・内装を最新系列である13000系に準じたものへリニューアル
・ドア色のグレー化
などが行われていますが、7000系でも同様のリニューアル工事が施工されるのでしょうか。
関連リンク
参考文献
- 京阪電気鉄道「安全報告書2022」