京阪電鉄は、2026年度までにホームドアを4駅8番線、および6両編成の新車2編を導入すると発表しました。
今回のホームドア整備や新車導入には、2021年12月に創設された「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用するとのことですが、要は「現行運賃に加算する値上げ分でホームドア整備と新車投入費用を賄う」ということです。
3日には阪急・阪神が、4日には神鉄がそれぞれ同様の発表をしていますが、非阪急阪神HD系では初の発表となりました。
いくら値上げ?
値上げ幅は以下の通りです。
・普通切符…10円
・通勤定期券…1ヶ月370円、3ヶ月1,050~1,060円、6ヶ月1,990円~2,000円
・通学定期券…値上げなし
この運賃は2023年4月1日から適用を開始し、現在の予定では2026年3月末までとなっていますが、「2026年度以降も継続を検討予定」となっています。
普通切符による増収効果は10億円、定期券は4億4000万円に上ります。この財源を活用して、まずは2025年度末までに4駅へ設置していくとのことです。
京阪は新車も
2025年度末(2026年3月)までに整備されるホームドア数は以下の通りです。
・ホームドア…4駅、8番線(29億円)
値上げ分を活用してホームドア等のバリアフリー設備を導入するのは3日に阪神電車・阪急電車も発表していますが、今回京阪で特筆する点は新車の導入を行うという点です。
京阪には3扉車でも扉位置が統一されていない車両(1000系?)があることから、車両更新が必要になるとの説明がなされています。
導入車両は2編成12両(=6両編成x2)ということですから、現在投入中の13000系が引き続き投入され、1000系を追い出すことになるのでしょうか。
整備費は9億5100万円となっています。
関連リンク
参考文献
京阪電気鉄道「鉄道駅バリアフリー料金制度を活用し、バリアフリー設備の整備を加速します ホームドア整備や案内設備の充実を推進」