
JR北海道は、新しく導入される通勤交流電車の形式名を「737系」にすると発表しました。
室蘭線キハ143形の置換用として、2022年冬に最初の編成が登場、2023年春より運行を開始します。
車両は2両編成で、ワンマン運転に対応した車両となります。
車両の仕様

形式名:737系(クモハ737-0+クハ737-0)
車両編成:2両編成(1M1T)
最高速度:120km/h
車体:アルミ合金(先頭部分のみ鋼鉄)
カラーリング:前面はブラックフェイスにライトグリーンと黄色の警戒色、構体はさくら色
座席配置:オールロングシート
備考:ワンマン運転に対応、バリアフリー化に対応
車内はオーソドックスな2ドアですが、通勤用として非常に幅広いロングシートが設置されているのが印象的です。
見た目はH100形にそのままパンタグラフを載っけたかのような車両ですね。
6両のみが製造された735系で長期試験されたアルミ車両を、今回は新形式として本格導入する点にも注目です。
北海道のような極寒地においてのアルミ車両は前例がなく、まずは731系(ステンレス車両)をベースに車体をアルミ化した735系をテスト的に製造し、長期的な試験を実施していました。
事前リーク通り
今回の737系については、今年4月に発表された事業計画書にて
・地方電化区間へ2両編成のワンマン電車新製
との発表があり、その動向が注目されていました。
今回導入対象となる室蘭本線は電車特急が運行される関係上電化済みにも関わらず、キハ143系気動車が走る「架線下ディーゼル」区間となっており、今回の737系導入は輸送単位や電車という観点から見ても最適であるといえそうです。
北海道の通勤電車としては、733系・735系に続く順当なナンバリングとなりました。
関連リンク
参考文献
- JR北海道「737系通勤型交流電車が登場します」